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2005/05/26: "湯殿山、朝7時"
フロンドリーブのライブレッド、Nissinのハム、アメリカ製のクリームチーズ、千葉の春キャベツと山形の大根、胡瓜、虎ノ門コクテール堂のコーヒー、そして食卓から見る風景。 寒河江川の流れの音、郭公、不如帰、鶯の声。 今朝の食事も極上です。
湯殿山の雪も、月山の雪も遠景で見る限りはずいぶん上の方まで消えてきました。
昨日、今は廃道になっている峠道を登って行くと沢筋には驚くほどの雪が残っていて、至るところにスノーブリッジが出来ています。 熊よけのベルを鳴らし、Daiwaの渓流竿ケースを肩にかけ、山道を降りてくる密漁の餌釣り師に出会いました。 ここは禁漁の沢です。
「釣りですか?」
「ん? いや、その、色々と・・・。」
「釣れました?」
「先ず先ずだな。」
「岩魚ですか?」
「んだ。」
「この沢は禁漁でしょ?」
「いや、ここだけは例外なんだ。」
山形ナンバーのカローラ、ヘルメットを凛々しくかぶった60歳代の男性でした。
そこまでして魚が欲しいのかなあ・・・。 哀れというか惨めというか品性下劣というか。
この方だって、自分では理性と知性と教養と品性に満ちあふれ、渓流釣りを語らせたら右に出る者は居ない・・・くらいに思ってるんでしょうねえ。
ま、後ろめたさと罪の意識も少しは持ちあわせてはいたようですが。