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2005/05/20: "爆弾屋が行く"
「昔懐かしいバクダンヤでございます・・・。」と大音声でがなり立てながら軽トラックが走り過ぎてゆきます。
イラク、アフガニスタン、ウズベキスタン・・・時節柄「すわ、大井沢にもテロの余波?」とびっくりします。
子供のころ、私の村にも<爆弾屋>が年に1、2度は回ってきていたような記憶があります。
米やトウモロコシを持って、隣近所の大人や子供たちが爆弾屋のトラックの周りに集まります。 爆弾屋は預かった米を、ひどく熱そうな、大砲のような機械の中に投入します。 大砲の筒先には金網の容器が固定されています。
待つこと数分。 突然、「ボンッ!」という大きな音がして白煙とともに10倍くらいにふくれ上がった米が砲身から飛び出して金網の容器に溜まります。 子供たちはその大音響と白煙と膨大な量に増えた米で大騒ぎの興奮状態になります。 大人たちも嬉しくなって大笑いしたりします。 トウモロコシはポプコーンの様になりましたが、私は米の方が好きでした。 昔のトウモロコシはとても小粒で、少しも甘くありませんでした。
爆弾屋は加工賃で商売をしていたのでしょうが、儲かったんですかね? 米1升で数十円だったはずです。
それにしても、大井沢はのどかでレトロな村です。
以前はピーピーと水蒸気の汽笛を鳴らしながら焼き芋屋が回って来ていました。 今年の夏は自転車に乗ったアイスキャンデー売りが来そうです。 紙芝居だって来るかもしれませんが、市場が小さすぎると思います。 大井沢小学校の全校生徒は12人です。
昨日のあの<ばくだんや>は商売になったんでしょうか? また来て欲しいものです。