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2005/08/17: "白桃はお盆の香り・・・桃と納豆の共通点"
到来物の白桃を食べようとして、「あ、お盆の香りだ。」と子供の頃の記憶がよみがえりました。
(ちょっとプルーストみたいでしょ?)
お盆が終わり、盆棚を片付ける時には3日間供えられていた桃、葡萄、西瓜を食べさせてもらえました。
盆棚のある広い座敷に入ると桃や葡萄のいい香りがして、子供たちは陶酔の境地になったり、葡萄の房からひと粒、ふた粒を盗んで、母親に叱られもしました。 告げ口するのはすぐ上の兄です。 彼は子供の頃からとても律儀で、盗み食いの類はほとんどしなかったように思います。(いや、私が気づかなかっただけなのかも知れません。)
夏の暑い盛りに3日も4日も盆棚に飾られていた果物は、香りまでが少し変わってしまっていて、桃は触れなば崩れんばかりの状態、葡萄の房は3分の1が腐っていて、西瓜もがっかりするほどの熟れ具合になっていました。
私の兄弟はカルガモの雛の数ほども居て、全員で「もっと早く食べさせてくれればいいのに!」と母親に抗議しては、また叱られたものです。 ま、不味いは不味いなりに楽しみではあったんですが、さすがに年上の兄や姉たちは手を出しませんでしたね。
で、桃は大好きな果物です。 でも、食べるとなるとちょっと怯んでしまいます。
納豆も大好きなんですが、いつもあのネバネバには怯みます。 桃のあの過度なみずみずしさ、かじりついた時に口からあふれる果汁、食べた後のベトベト感・・・納豆同様にどうも苦手です。