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2005/08/10: "日本海 美人一県おき説"
どうも週刊誌の新聞広告(車内吊りもそうだけど)ってのは汚いですね。
それはそれとして、週刊朝日の広告に気になる記事が出ていて、コンビニで立ち読みでもしようかなどと思っています。
<負け犬・・・>の酒井順子センセがカウンター片手に日本海側各県の美人を数えて歩き、「日本海 美人一県おき説」を確認するらしい。 この「美人一県おき説」って、もはや定説になってるの?
私がこれに類する話を最初に読んだのは、もう20年以上も前の丸谷才一著<食通知ったかぶり>だったんですが、そこでは文芸評論家の山本健吉氏の持論として、「裏日本の県はおおむねきちんきちんと一つおきに美人県だというのである。 北からゆくと、まづ秋田県。 次が新潟県・・・次が石川県で次が京都府。 そして、ここだけは一つ飛ばさないで、すぐに兵庫県。 これからはまた一つおきに戻って島根県。 次が福岡県で、おしまひは長崎県。」と紹介されています。
(<裏日本>という呼び方が時代を感じさせますね。 今では準差別用語なんでしょ?)
つまり、青森、山形、富山、福井、鳥取、山口、佐賀の各県には美人が居ないってことを言ってる訳なんですが、なんだか変に説得力があって、半信半疑ながらも半分は信じていたような気がします。
鶴岡市の出身である丸谷氏が、この山本健吉説をきっぱりとは否定していないんですね。 なぜか弱気で、「山形県の生まれであるわたしとしては、どうもおもしろくないけれど、ここではおとなしく山本さんの説を紹介しておく」なんてことを書いてるんです。 (ちなみに、山本健吉氏の出身は長崎。 彼のご母堂は金沢、奥さんは神戸なんだそうです。)
で、週刊朝日の今回の記事なんですが、タイトルだけを見れば、まるで世間の常識でもあるかのような取り上げ方だけど、この学説(?)を面白がって流布させた犯人は丸谷才一氏辺りなんじゃないかと思うわけです。
東京から山形に移住して4年目になる私の見解ですか? もちろん、山本健吉説の間違いを確信しています。 ハハハ・・・