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2005/08/23: "神仏混交"
今朝の朝日新聞山形面に9月の総選挙に関する特集記事が載っていて、小泉首相の靖国参拝についても触れていました。
その記事によると「首相は、A級戦犯の合祀について、『日本人は、死んだら皆仏様になると思っている。 死んだ後も罪を許さない中国とは、死生観が違う』と発言している。」とのこと。
朝日新聞は中国寄りだと言って怒る人も多いけど、それはそれとして、本当に日本国の総理大臣が上記のような発言をしているとすれば、彼の頭の中では神道も仏教も神社もお墓も山の神も水神様も渾然一体となっていて、実に縄文以来のアニミズム的宗教観が息づいているに違いなくて、彼の靖国参拝と言う行為には宗教的な背景も思想的な根拠もほとんど皆無に近いであろうことがよく分かります。
それにしても、あまりにも幼稚というか稚拙と言うか、こなれていないと言うか、「人生いろいろ、会社もいろいろ」発言と同様のレベル。
ま、他の国会議員や大臣連中も似たり寄ったりでしょうから、別に目くじらをたてるほどもこともないのかも知れませんが、問題はそのような行為があたかも「日本の伝統であり、日本人の正しいあり方」ででもあるかのように捉えられ、広まって行くことじゃないかと思うわけです。
そう言えば、今度は<ウオームビズ>だって!
環境省なんぞから、「あれを着ろ。」だの「これを着ろ。」だのと言われるのもバカバカしい限り。 暑けりゃ脱ぐだろうし、寒けりゃ着るだろうし、脱ぎたくないヤツは脱がないだろうし、着たくないヤツは着ないだろうし・・・要はビル内の温度の問題であって、ファッションの問題じゃないでしょ?
そのうち、春、夏、秋、冬の<国民服>でも作る気かもしれませんね。 <コイケヤ>って、洋服屋じゃなかった?