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2006/10/18: "ナラタケ、モノレールでの会話、<再チャレンジ>とスローライフ"

Naratake1017 (167k image)
犬と一緒に山に入ったら、相変わらずの熊の気配、すぐ近くでの唸り声、そしてナラタケを見つけました。
ナラタケやクリタケが本格的に出てくるのはこれからのようですが、こんな株を3つほど見つけたので、昼のうどんの汁にしました。 妻と二人の昼食には十分です。

先日、浜松町から羽田へ向うモノレールの中で、私の前に座ったNTTデータの手提げ袋にぎっしりと書類を入れた二人連れのちょっと不思議な会話。

若い会社員: 「提案書と見積もりをまとめるのに、夕べは徹夜でしたよ。 でも、〇×さんから概算でいいよって言われて助かりました。 なんでこんなに忙しくてあわただしいんですかね。 もっとロハスでいいと思うんですけど・・・。」
上司らしい〇×さん: 「そうだなあ。 スローライフでいいんだよなあ。」

え? ロハスもスローライフも意味が違うんじゃない? と思いましたけど、チラリと二人の顔をみただけにしました。
昨日、農水省の東北農政局山形農政事務所なるところから電話がかかってきました。
安倍首相のお題目のひとつ、<再チャレンジを可能とする柔軟で多様な社会の仕組みの構築>に東北農政局も取り組んでいるんだそうです。
その取り組みの中に、<団塊世代・若者等の(Uターン、Iターンによる)農林業への就業支援>というのもあって、
「都会からUターンして、大井沢で農業をされている柳沼さんの事例を紹介したい。」とのこと。
どこでどんな風に話がずれてしまったのか知りませんが、私は自分で農業をしている訳でもないし、妻だって枝豆やトマトを売って生計の足しにしている訳でもないので、事例紹介の件はお断りしまた。
で、他にも<スローライフ&ジョブ>というプログラムもあるんだそうです。
これは「都会での生活、会社での人間関係に溶け込めない若者・女性が、田舎で新たな価値観と生活スタイルを確立し農林業で再チャレンジできる<スローライフ&ジョブ>を可能にする。」んだそうです。

ここでも<スローライフ>です。
お役所が<スローライフ>の支援をすると言うのも変な話です。 具体的にはどんな支援策があるのか、とても興味のあるところですが、自分のライフスタイルまで農水省辺りからとやかく言われるなんてのはまっぴらですね。
<農林業=スローライフ>などと直結してしまうところが不思議というかバカバカしいというか。 <ビジネスとしての農林業>こそが本来の姿だと思うんだけどなあ。
それに、都会で落ちこぼれたような女性や若者が、スローライフの忙しさや厳しさ、不便さ、貧しさと言ったものに耐えられるんだろうか?
あ、そうか、そこで農水省の支援が必要になるのか。 なるほど。 でも、税金の無駄使いになりそうな気もします。