[前の記事: "年を取ったら馬鹿になるか"] [新着記事一覧に戻る] [次の記事: "Fishing Cafe"]
2008/04/24: "花見へ"
修平さんに誘われて、妻と犬も一緒に花見に行ってきました。
山形県の白鷹町と長井市を通る国道287号線は「置賜さくら回廊」と称されていて、道路沿いには樹齢数百年から1,000年を超える桜の古木が点在しています。
で、樹齢1,200年と言われる「伊佐沢の久保桜」や同樹齢の「薬師桜」、あるいは伊達政宗とのゆかりがあるらしい「草岡の大明神桜」、そのた諸々の古木は見に行くに値するか・・・と言えば、無いですね。 無数の支柱に支えられ、腐りかけた幹はコンクリートや凝固材様のもので塗り固められ、花もまばらに老醜を晒してまさに末期高齢者状態です。
で、ウィークデーだというのにどこも結構な賑わいです。 花が目的なのか、醜い姿に変わり果てた老木を見たいのか、それとも単に物見遊山に出かけてきただけなのか、その辺は良く分かりませんがとにかく皆さんカメラを向け、桜を背景に記念写真を撮っていましたね。
それにしても、長井市も白鷹町も至るところ桜だらけでびっくりしました。 その至るところにある桜の方がはるかに見事でしたよ。
そう言う私もカメラを抱えてはいたのですが、シャッターを切る気にもなれずに梢を見上げれば風流なカラスが巣を作っていました。
このカラスも自然に優しいエコ営巣を心がけているらしく、ハンガーなどの新建材は一切使わずに伝統の木造住宅に住んでいました。
白鷹町の住宅地に残っていた廃屋です。
馬酔木の花が咲き、椿は盛りを過ぎて垣根のウコギが芽吹いています。
老醜の桜よりはこっちの方がはるかに心に響きましたね。