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2008/07/08: "<だし>は漬物?"
山形に来て初めて食べたものに<だし>という野菜料理があります。
即席漬けの一種と言えるんでしょが、ちょっと不思議な一品です。
材料は生で食べられる夏野菜なら何でもいいようです。 一般的にはキュウリ、ナス、ミョウガなどのみじん切り。 そして欠かせないのが玉ねぎです。 さらに大井沢では、赤ミズという山菜の根元をみじん切りにして加えます。 この山菜の根元は少しとろみがあって、これを加えることで全体にとろみがついて滑らかになります。(赤く見えるのは赤ミズの根元をみじん切りにしたもの。 根元まで緑色の青ミズというのもあります。)
味付けは塩、醤油、粉末状の昆布など。
この<だし>は、材料も作り方も漬物以外の何ものでも無いんですが、漬物と呼ぶにはちょっと違和感があります。
「冷たい野菜料理」とでも呼んだ方がいいような雰囲気です。
このままでも美味しいのですが、冷奴に乗せて食べたり、納豆のようにご飯にかけて食べたりもします。
市販のものもあるようですが、やはり自宅で取れた夏野菜を材料にして作るのが本筋です。
赤ミズをいただいたので、<だし>を作ろうと思い立ったのですが、妻の畑ではまだキュウリもナスも取れません。 しかたなく町のスーパーで買った野菜を使っての<だし>になりました。