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2008/07/09: "田舎暮らしをしながら田舎暮らしの本を読む・・・また楽しからずや。"
この頃、立て続けに田舎暮らしに関する本を読んでいます。
私のように東北の農村で生まれ育ち、また田舎に来て住んでいる者にとっては突っ込みどころは山ほど有るし、著者の意識や心理状態までも手に取るように読み取れて楽しくて面白くてしょうがありません。
圧巻は丸山健二の「田舎暮らしに殺されない法」ですね。
これは、もしかしたら既に田舎暮らしを始めちゃっている人は読まない方がいいかも知れない。 ただし、これから田舎暮らしを始めようとしている人や、田舎暮らしを夢見ている人たちは絶対に読むべきでしょう。
この本に丸山健二が書いていることは田舎で生まれ育った人間でなければ理解できないことなのかも知れませんが、どれもこれもが真実です。 嫌になるほど本当のことばかりです。
彼は、<「自然が美しい」とは「生活環境が厳しい」と同義である>と言います。 また、<人口が減る一方の地域になりふりかまわず移住者を呼び込み、数合わせによって強引に活性化を図ろうとする行政の関係者>とも書いています。
その通りです。
玉村豊男の「田舎暮らしができる人 できない人」も、内容は丸山健二の著書とほぼ同じなんですが、はるかに口当たりが良く都会的で、読者にとっては気持ちのいい本です。 口当たりがいい分だけ、本質が見えにくくなっているような気がします。
もし、田舎暮らしを考えているんでしたら、2冊とも読んでみてはいかがですか? お勧めは絶対に丸山健二ですけど。