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2002/11/21: "ブナの実をつまむクマ"
大井沢川の上流でクマが雪の上に座り込んで周囲の雪を掘り返し、ブナの実を前足でつまんで食べていたという話を聞きました。
ブナの実の大きさは小豆大で、形も色も蕎麦の実に良く似ています。 この辺りでは「ブナグルミ」などと呼びますが、通常は「蕎麦ぐるみ」と呼ばれているようです。
今年はブナの実が豊作で、ブナ林に入ると落ち葉の上に無数に落ちているのですが、三角錐の形をした実は滑りやすくて指先でつまみながら拾い集めるのは大変な作業です。 しかも小さな実です。
クマの話を聞いたときにはとても信じられなかったのですが、そんな小さくて滑りやすいブナの実を一粒一粒「手」で拾ってつまみ食いをしていた、と言うのはどうやら事実のようです。
小さな芝栗の実も、歯で割って中身だけを器用に食べるとのことです。
幸か不幸か、私はまだクマには出合ったこともないし、クマの足跡も見ていません。 今頃の山に入ると、クマの足跡は少しも珍しくないと言われますが、あまり見に行きたいという気持ちにはなれません。
この辺りのクマが冬ごもりに入るのは12月末頃だそうですから、まだまだ餌を探してうろつき回っているということになります。
山形県全体のことはわかりませんが、この辺りには鹿と猪は居ないそうです。 何か住みにくい理由があるのでしょう。