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2002/11/25: "安正さんの本"

積もった雪の上に雨が降り、一面の霧になっています。
2日ほど晴天が続いて、今日は雨になりました。
原店のご主人(志田安正さん)が「山に遊ぶ」と題した手作りの小冊子を持ってきてくれました。

安正さんの「山に遊ぶ」は、昭和初期から昭和40年代にかけての大井沢での生活をB5版、50ページほどにまとめた本です。 まだ若かったころの大井沢の皆さんが登場して来たり、クマ狩りや山菜採りの話、大井沢での日常生活などが簡潔に描写されていて、とても興味深くて懐かしい読み物なっています。
昭和20年代以降の話などは、私や妻が幼時期に体験した時代の雰囲気と共通するものがあって、読んでいると子供のころの記憶と一緒に懐かしさを覚えます。
この半世紀の間に道路が整備され、河川の改修工事が進み、砂防ダムがいたるところに建設させれ、それに伴って人々の生活も変化して行く過程で、山や川の豊かさがただひたすらにやせ細って来た姿が図らずも明確に見えてきます。

大井沢が農林水産祭「むらづくり部門」で天皇杯を受賞したそうで、12月22日に小学校の体育館で記念祝賀会が行われます。
この受賞理由が、「結果」に対するものなのか、「努力」へ対してなのか、それとも「プロセス」に対するものなのか分かりませんが、少なくとも悪いことではなさそうです。