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2004/05/10: "雨"

庭先のタラノメがひとつ雨に濡れています。 これは食べずに残して、来年を期待することにします。 
雨の中、朝からカツ子さんがヨモギ摘みをしていました。
我が家の廃物利用小型トラクターはエンジンがかからず、クラッチも故障していて使い物にならず、昨日は鍬を使って妻の畑を耕しました。 数十年ぶりの肉体労働で両腕に筋肉痛が残っています。 どんなに小さくても、やはり機械の力は偉大なり・・・と痛感させられます。
DSC03152 (152k image)
鍬を振るいながら、この半世紀における日本農業の省力化、機械化・・・等々についてつくづく思いを馳せてしまいました。


先ず、ゴム長、手袋。
私が子供のころ、隣部落の若者が手袋をして農作業をしているということで村中の笑いものになっていました。 お婆さんが編んでくれたワラ草履や手作りの緒がついた下駄で通学していたころですから、畑仕事はもちろん素手、素足で行っていました。 鍬や鎌などで、よく手や足に大怪我をしたものです。 ゴム長はとても貴重品で、町に出るときのよそ行きだったくらいです。 軍手は何か特別に手を保護しなければならない時のものでした。
鍬で一振りずつ田や畑を耕すのは日常的な田園風景でした。 小さな耕運機が使われるようになり、運転席のついたトラクターが使われるようになったのはいつのころからなんでしょう? 少なくとも私の子供のころの記憶にはありません。
(長塚 節の「土」の世界そのまま。 小説に出てくる方言もよく似ていて、中学生のときに読んでも実によく理解できました。 ・・・ところで、長塚 節って、これ以外に何か書いてるんだっけ?)

実家で百姓をしている兄夫婦が「農業は儲からない。 百姓は損だ。」と口癖のようにいいます。
「儲からない。」のではなくて、金がかかり過ぎているのではないかと思うことがあります。 農村の過疎化が進み、労働人口が極端に減っている以上、省力化、機械化は必然なのでしょうが、農業用の機械類や大量に使われる化学肥料、農薬もあまりにも価格が高すぎます。
農協(最近はJAと言うようですが)にしても、その存在意義が全く見えてきません。 「協」とか「共」などという字が団体名や組織名につくと、どうやら組合員や会員から搾取することが基本方針になっているような気がします。 特にJAなる組織を見ていると、消費者金融との違いが分かりません。 土地を担保に借りたお金の利子にしても銀行よりははるかに高利だし、農薬や農機具、その他の商品にしても、「農協を通せば安くなる」ものなんてあるんだろうか?
もしかしたら、農協も農家が儲からないようにしている要因の一つではないか疑いたくなります。

ま、それはそれとして、今日は雨を言い訳に外の作業は休みです。