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2004/05/29: "やまめ"
個人的にはやまめは「ヤマメ」でもないし「山女」でもないように思っている訳ですが、ま、そんなことで新田さんに連れられてやまめ釣りに行き、蕎麦を食って帰ってきたところです。
ウエイダー、ウエイデイングシューズ、フル装備のベスト、7Xのテイペット、#14のドライフライなんて昨年の6月、北海道の阿寒、標津以来です。
特筆すべきは2点。
特筆その1: 写真のようなやまめがうようよ居て、まるで魚の間を水が流れているような状態でした。 それに丸々と太った岩魚がやまめの群れをむなびれでかき分けながら泳いだりしてるんです。(ちょっとだけ、表現がオーバーになっていますが、それに近かったような印象です。)
しかも、ここには放流魚なんてのは全く居なくて、先祖代々この川で生命を繋いできた魚たちばかりです。
特筆その2: いやあ、山形の田舎町にもあんな蕎麦があったとは・・・。 思わず、「やればできるんじゃない。」なんて文句をつけたくなりました。 「板そば」(細打ち)ってのを食べたんですが、蕎麦はもちろんのこと、つゆも大変結構でした。
で、問題は自分で運転していなかったものですから、どこに行ったのか方向さえも分からず、川も蕎麦屋も名前だけじゃなく場所までも聞き忘れてしまったことです。 残念です。
とにかく広々と開けて歩きやすく、フライフィッシングのためにあるような素晴らしい川です。 しかも、川底の石の数ほど魚が居て、ほぼ1投ごとにやまめが顔を出しました。(正直に言えば、1投ごとと言うのは少しオーバーで、3投ごとくらいだったでしょうか。 魚の数も石よりは少なかったかも知れません。) こんなに楽しい釣りをしたのは本当にしばらくぶりで、東北の川の魅力を改めて知らされました。 関東の人間が入らない川って、まだまだ魚が豊富なんですね。
とにかく、新田さんに感謝です。 当面はひぐちさんも、よこいさんも、はやしさんも連れて行くのは見合わせましょう。 彼らには10年早いですね。 それに、どっかのプールみたいな釣堀とか忍野辺りで十分楽しんでいるようですから、純天然の尺やまめなんて興味がないかも知れませんし。
と言う訳で、以後、新田さんを「巨匠」あるいは「マエストロ」と尊称することにします。