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2004/05/20: "出会いがしら、そしてゴアテックス"
これはもう「出会いがしら」そのものです。
この2、3日、運動不足だったので、今は廃道になっている昔の峠道を1時間ほどただひたすら登り続けていたら、残雪に遮られてそれ以上は進めなくなりました。
引き返そうかと辺りを見回したら、見事なコゴミの群落です。 下界では2週間も前に終わっているコゴミなのですが、その周辺は正に取り頃。
コゴミはもう散々食べているので、採る気にもならず、周りの風景をみているとそこここに生えているドホイナが目にはいりました。 見たこともないような太さのものばかりです。
で、ドホイナを追いまわしていたらアカコゴミ発見。 アカコゴミを追いまわしていたらヤマウド発見。 ヤマウドの先にはタラノメ、そしてまたドホイナ・・・。
これはもう出会いがしらの事故のようなもの。 持っているのはビクトリノックスのポケットナイフだけ。 単に散歩のつもりで家を出てきたものですから、収穫物を入れるビニール袋なんて用意していません。 ただ、出直してくるにはかなりの覚悟が必要な場所です。
という訳で、着ていたThe North Faceのゴアテックスジャケットを風呂敷代わりにしました。 おかげでジャケットはゴミだらけ、泥だらけ、タラノメのヤニだらけです。 でも、さすがはゴアテックスです。 家で広げてみたら、山菜が全く蒸れていませんでした。(ゴアテックス製の「山菜リュック」なんてのはアリだと思います。 3,000円でも買いますね。)
ドホイナは洗って塩漬けに、タラノメとヤマウドは新聞紙に包んで冷蔵庫へ。
ヤマウドは皮をむかずに身欠きニシン、凍み大根と一緒に煮物にしても絶品。 大井沢の人たちは「そのキドさがいいんだ。」と言います。
「キドい」は野菜、山菜などのクセやアクが強いことを意味する大井沢語です。 「コゴミはキドくない。」とか「ワラビはアク抜きしないと、キドくて食えない。」などと使います。
で、にったさんは土曜日あたりにヤマウドを食いにくるのかな? 来ないんだったら塩漬けにしちゃいます。