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2005/06/01: "山へ"
我が家から山道を15分も上ると木々の間から遠くに朝日連峰、眼下に中村部落が見えます。
今は山菜の最盛期で、家々の庭先に広げた筵にゼンマイやアカコゴミを干していたりします。
しかし、理由は良く分かりませんが自然の山菜はすっかり少なくなってゼンマイもアカコゴミも、筍や山ウド、ワラビなども栽培したものが主流になっているようです。
私が山道を歩いていても、山菜や茸にめぐり合うことはほとんどありません。 地元の人たちは色々な地名とともに採れる山菜とその時期を教えてくれるのですが、教えてもらった地名の場所が全く見当もつきません。 もちろん地図にも載っていなくて、大井沢の人たちだけが知っている地名です。 それにうっかり山に入ってしまったら、簡単に方向感覚を失ってしまいます。 地元の人たちでさえも、帰れずに一晩を山で野宿したり、全く違う場所に下りてしまったりというような話をよく聞かされます。
私も2時間で上った家の前の山で、下りに4時間もかかってしまったことがあります。 大井沢が眼下に見えているのに、何度も何度も下る道筋を間違えては元のところまで戻らなければなりませんでした。 家にたどり着いたときには疲れ果ててボロボロでした。 それ以来、知らない山、道の無い山には絶対に一人では入らないことにしています。
(昨日、吉太郎さんのすぐ裏手で、妻が熊の新しい糞を見つけたそうです。 我が家から歩いて5分の場所です。 ここでは知床地方ほどではないにしても、熊と同居しているようなものです。 それでも熊による事故が起きていないのは人間も熊も意識して避けあっているからなんでしょうか。)