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2005/06/05: "Blogを読む、そしてインターネット"
日が差していないせいか、今朝の気温は14℃というのに窓を開けると肌寒い空気が流れ込んできます。
近くの田んぼで鴛がうるさく声を上げているので気になって仕方がありません。 昨日は椋鳥が異様な鳴き声を上げながら飛び回っているので、何事かと思ったら大鷹に追い回されていました。 先日は熊鷹から逃げていた大鷹が、今度は椋鳥を狙って追い回しています。
エソップ物語に出てくる蝙蝠の話は嘘だな・・・と思います。 弱者を食料にしながら命をつないでいる彼らを見ていると、鳥同士が同盟を組んで獣たちと争うなんてことはありえないことだと分かります。(エソップ物語も読みたくなりました。 妻は<イソップ>だと言います。 そうだっけ? aとeがくっついたような文字が先頭に来ていたと思うんだけど。)
友人や知人たちのBlogを読むのは挨拶を交わすようなものです。 東京、山形、北海道・・・と離れて暮らしていても、しょっちゅう会っているような親しさを感じます。 可笑しかったり、馬鹿馬鹿しかったり、腹をたてている理由が良く分かったり、彼らの意見や見方に同意したり、突っ込みたくなったり、まるで実際に会って雑談を交わしているような気持ちになります。
頭脳明晰な部下たちの理解力の無さ、コミュニケーション能力の低さに腹を立てている友人がいます。 彼は、頭がいい(と思っている)連中ほど口先ばかり体を動かさないと怒っています。 部下たちの動きの鈍さが歯がゆくてしょうがないのでしょう。 そんな彼のいらつきをよく分かりながらも、思わずニヤニヤしながら楽しんで読んでます。
北海道の東端に住む藤本さんからは見ごろを迎えた桜の便りです。 エゾヤマザクラとチシマザクラだそうです。
彼が住む道東の辺りはいつもでしたら6月中旬が新緑の季節です。 残雪が光る知床の山々を見ながら、光り輝く白樺の新緑と一面に広がる牧草地の中で「柳沼さん、越して来るんだったらすぐにでも土地を探すよ。」などと甘い誘いを受けてしまうと、思わずグラリと来ますね。 飛行機を使えば東京から2時間、片道25,000円です。 山形の山奥よりは近くて安いとも言えます。 2年ぶりに6月の道東を訪問しようと思っています。
ひぐちさんちや出張さんのBlogはそれぞれの話題と文章と切り口にとても良く人柄が現われていて、私が東京に忘れて来てしまった諸々を身近に引き寄せてくれたりします。 時おり、今では(いや元々なんですが)私の頭脳の1ppmも占めていない<知的な部分>もチクリと刺激してくれたりもするんですが、ひぐちさんちは最近はすっかり開店休業状態で<ロリコン>のカウント数も伸び悩んでいるようです。
平野さんのBlogは彼の<色好み>が強調されていて笑ってしまうのですが、時にはITベンチャーの日常を生々しく感じ過ぎることがあって、ちょっと息苦しくなることもあります。 でも、平野さんたちにとってはそれが生きがいなんだろうし、そこが面白いくてワクワクするところなんでしょう。 実にタフな人たちです。 肉体的にも精神的にも人一倍タフで、しかも勤勉だからこそプロ野球チームや証券会社まで買えちゃうんですね。 西川町役場のなんとか課長さんも、山から採ってきた紅葉の葉っぱを一枚80円でインターネット通販するのとは全く訳が違うってことを理解すべきだよなあ。
Catpaw.infoが可笑しい。 会ったことの無い方なので、年齢不詳、容貌不詳、正体不鮮明なんですが、文章がひどくいいんです。 この人の文章は上手いですよ。 どうやら、この年代の女性の趣味やライフスタイルの典型のような感じも受けるのですが、昔働いていた会社で自動販売機のコーヒーを飲みながら部下の女性からベトナム旅行の顛末を聞いているような雰囲気です。 結構好きですね。
出張さんが、「インターネットがあれば、山形の山奥に居ても世界の情勢に精通することも可能かも知れない。」というようなことを書いていましたが、もしそうであっても、それはすでに極めて豊富な情報量と人脈と知識を持っていて、極めて高度な語学力と判断力があり、しかも知的好奇心にあふれている人たちの話でしょうね。 少なくとも私には当てはまりそうにもありません。
とは言っても、私ほどインターネットの恩恵を感じている人間もそれほどは多くないかも知れません。 突然仕事を辞め、突然山形の山奥に移住し、突然友人や知人たちから遠く離れたにも関わらず、疎外感も孤独感も感じずに過ごせたのはやはりインターネットのおかげだと思います。(ま、単にニブイだけだとも言えるんですが、それじゃ実も蓋も無いんで。)
日常のメール、友人や知人のBlog、自分のBlog(Blogを<日記>だと誤解している筋もあるようですが、絶対に違います。)、インターネットでの買い物や情報検索・・・やはり便利ではあります。
でも、インターネットが世の中全ての人々に必要かどうかとなると、「そんなことは無いんじゃない?」と思ったりもします。
双方向、インタラクティブ、対話型などと言いますが、これはむしろインターネットが持っている最大の欠点です。
インターネットを活用して有用なものにするためには、インターネット(あるいはPC)リテラシー以上にかなり高度なコミュニケーション・リテラシーが要求されます。
インターネットを通じて何かを得ようとすれば、クライアント側が常に的確で明確な要求を出し続けなければならないわけで、こんな難しいことって誰にでも出来ることじゃないですよね。 JRの自動券売機だって難しいんだから。