[前の記事: "大井沢: 西、東"] [新着記事一覧に戻る] [次の記事: "ブナの森も赤みを帯びて、イカルチドリが帰って来ました。"]
2006/03/10: "Life β1"
犬と一緒に夕方の散歩をしながら、ふと自分の生活がまだV.2どころかV.1でもないことに思い当たりました。
会社勤めのサラリーマン生活はもちろん仮の生活でした。 サラリーマンを止めるために必死にサラリーマンであることに耐えていました。
会社で働き、ビジネスマンなどと言われていた頃の生活はV.1だったかと言えば、とてもとてもそんなものではなくて、βどころかαでもなかったように思います。
仕事をしている生活が自分本来の人生だという人も居るでしょうし、死ぬまで仕事をし続ける人もいるでしょうが、私の場合は全く違いました。 あのころの自分は自分ではありませんでした。
やっと自分の人生のβ版を生き始めています。 多分、V.1には届かないのでしょう。 それでいいんです。
自分の好きなことが見つからない、自分のやりたいことが見つからない、だから就職が出来ない・・・職業に何を求めているのか知りませんが、私にとっての職業は自分本来の生活(人生なんてものじゃありません。)を手にするための手段に過ぎませんでした。 40年も仕事生活に耐えて、やっと自分が望む生活をし始めたところです。
でも、まだまだβ1です。 もしかしたら、β2までも行けないかもしれません。 でも、αバージョンよりははるかにましです。
昆虫のように、卵から芋虫になり、サナギ生活を耐えてやっと羽化、そして一夏の成虫生活。 そんなもんでしょう。