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2006/03/12: "小雪、そしてThunderとThunderboltとLightningと落雷と雷が落ちるの違い"
起き抜けに窓の外を見たら、山の色が白く霞んだように見えました。
小雪がちらついていて、山の稜線に近い木々には雪が付いているようです。
雪が降っていても、雨の日でも、犬は朝食の後には外に出たがります。 「食事が終わったら外にでるっ!」と勝手に決めているようなところがあって、その身勝手さに少し腹立たしさを覚えたりもするのですが、毎朝、毎食後にはお付き合いをしています。 犬は着の身着のままで身軽に外出できますが、飼い主にはそれなりの身支度というものが必要です。 防寒靴を履き、ゴアテックスの上下を着、帽子をかぶって手袋をはめ、時には雪山用のスパッツを付けたりカンジキだって必要だったりします。
帰ってからも大変です。 家に入れる前に体毛にこびりついた雪を落とし、濡れた体と足(4本もあるんです。)をタオルで拭き、汚れを落とさなければなりません。 我が家の犬には、その辺の事情がまだ分かっていません。
今朝の雪は融けかけて歩きにくく、カンジキが必要でした。 萱野の武さんに作ってもらったカンジキは4回目の冬を終わろうとして、ちょっといい味わいになっています。 ただ、爪が磨り減ってきているので、そろそろ新しいものを頼もうかと思い始めているところです。
昨年の梅雨明けのころに落雷に見舞われた柳の巨木です。 我が家から50mほど離れたところにあって、大雨の中、雷が落ちた瞬間を目撃しました。 パシーンという乾いた音と同時に白い煙が薄く立ち昇りました。
かなりの大怪我だったのに、まだ枯れもせず、根元付近からは小さな若い枝が伸び始めています。
以前に、樋口さんのところで雷とThunderの関係が話題になっていたのを思い出し、<落雷>を英語ではなんと言うのか・・・と研究社の”New Japanese-English Dictionary”を引いてみました。
”The falling of a thunderbolt”と出ています。 で、「雷が落ちる」を引いてみたら、be hit by a stroke of lightningとかbe struck by lightningなんだそうです。
少し混乱してきました。
まず、thunderとthunderboltの違いは? The Concise Oxford Dictionaryによれば、どうやらthunderとthunderboltは同じ意味で使われるらしい。 じゃ、lightningは?などとやっているうちに、名詞としての<落雷>と動詞として<雷が落ちる>と言う場合の使い分けのようなものが分かって来ました。
そこで、いったい日本語で言う<雷>とは具体的には何を意味しているのかが曖昧になってきて、岩波の広辞苑を開くと雷とは「雲と雲との間、雲と地物との間に生ずる放電現象。 また、これに伴う音。」とあります。 と言うことは、稲妻や稲光は<雷>の定義には入っていないと言うことになるらしい・・・などと30分ほど楽しく遊べたんですが、引っ張り出した辞書を本棚に戻すのは面倒ですね。
(ちなみに、CODのthunderの解説と広辞苑の雷の解説は内容がそっくりで、どちらかがどちらかを翻訳したんじゃないかと思えるほどです。)
やっぱり<類語辞典>を買おうかな・・・。 でも、辞書ばかり増えて、肝心の語彙の方はさっぱりじゃしょうがないか。