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2006/03/28: "今年初めての花・・・一輪ほどの暖かさ"
ぽっかりと雪が融けた階段下の小さなスペースで、福寿草が1輪だけ咲きました。 今年初めての花です。
4月に入れば、雪が消えた場所から順にキクザキイチゲ、ニリンソウ、福寿草、カタクリなどがいっせいに咲き揃います。
続いて、大山桜、ブナの新緑、そして残雪・・・フキノトウ、コゴミ、タラノメ、シオデ、コシアブラ、山ウド、ヨブスマソウ、ワラビ、筍・・・大井沢の春は豪華です。
正直なところ、私はここの豊富な山菜や茸類に飽きが来始めているのですが、大井沢の人たちは山菜大好き人間ばかりで驚きます。 特に、山ウドは好きな人が多いようで、山ウドと筍はちょっと特別な扱いを受けているような気がします。
それに食べ方が上手です。 私が思いつく山菜料理と言えば天ぷらかおひたしくらいのものなのですが、ここでは実に多彩な料理になって登場します。 伝統とか、歴史とか、生活の知恵とか、言い方は色々あるんでしょうけど、大井沢の食文化には多彩さだけではなく奥行きも厚みも幅も重みもあるような感じがします。
不思議なこともあります。 もともと、大井沢ではワラビやコシアブラは食べなかったとも聞きます。 今でも野生のセリやミツバはほとんど食べる習慣が無いようです。 何か理由があるんでしょうか? それとも単に嗜好の問題なのか・・・。
嗜好の問題だとすれば、それはそれで興味があるんですが、採れる量や面倒さの問題なのかも知れません。
山菜や茸を、単なる嗜好品ではなく食料や商品として考えれば、大量に採れてしかも保存できなくてはならない訳で、ツクシやミツバなんてのを採ってる場合じゃない・・・と言うのが本当のところのような気もします。