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2006/08/10: "萱? ススキ? スゲはイネ科か?"
大井沢で暮らし始めてみると、それまでは気にも掛けずにいたことが変に気になってついつい辞書や図鑑を調べてしまったり、更にはインターネットで検索してみたりということが割合頻繁に起きます。
萱(カヤ)とススキもそうです。
今、大井沢ではススキの花が咲いていて、「これはススキ。」と思いながらも「さて、カヤじゃなかったかな?」などと自信が無くなって、どちらがどちらか分からなくなってしまいます。
私には、元々<ススキ>と<カヤ>を区別して見ると言うようなことがありませんでした。 茅葺屋根に使うのがカヤで、ススキはただの雑草だと思っていたのですが、それならカヤがどんな植物でススキとはどこが違うのか・・・ということになると皆目見当がつきません。
植物図鑑を見ると、<カヤ>などというイネ科の植物は見当たりません。 そこで、広辞苑を調べてみると、「かや(萱、茅) チガヤ、スゲ、ススキなどのイネ科草本の総称」と出ています。
いやあ、知りませんでした。
ところで、<スゲ>のイメージがはっきりしません。 また図鑑を開いてみましたが、<スゲ>なんて出ていません。
で、再度広辞苑です。 「すげ(菅) カヤツリグサ科スゲ属の草本の総称」とのこと。
ん? ちょっと変です。 スゲはカヤツリグサ科ってことですが、カヤ・グループ、つまりイネ科の構成員でもあったはずです。
ま、これ以上調べるのも面倒だし、当面の生活には困らないのでそのまま放置してあります。
もし、ご存知の方が居られても、教えないで下さい。 これ以上の興味はありませんし、知りたいときは自分で調べますから。
ただ、広辞苑の矛盾を見つけてちょっといい気分になっています。 もちろん、岩波書店に抗議の電話を入れるなんてことも考えてません。(大辞林には「かや(茅.萱) 屋根を葺く丈の高い草の総称。 イネ科植物のススキ、ヨシ、チガヤ、カルカヤ、カヤツリグサ科植物のスゲなど。」と出ています。 辞書って、ひとつじゃあまり役に立たないものですね。 まだ<スゲ>のイメージははっきりしてませんけどね。)