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2006/11/17: "規格外・・・でも味や香りに変わりなし"

LaFrance (135k image)
天童市に住む妻の知人から洋ナシのラ・フランスをいただきました。
色や形が悪かったり、表面に擦り傷があったりして、市場に出してもほとんど値のつかない規格外の品なんだそうです。

ひとつ食べてみましたが、味も香りもあのラ・フランスそのものです。 皮をむいてしまえば、市場に出回っているものと全く同じものです。 あるいはそれ以上かも知れません。
サクランボも形や色の悪いものやちょっとした傷のあるものをいただいたりします。 これは明らかに市販のものよりもよく熟していて味は上です。

野菜や果物の味よりも見かけの方にこだわるのは、日本の消費者と流通経路の特色のような気がします。
ヨーロッパやアメリカの市場で見る八百屋や果物屋の店頭には形も大きさもずいぶんと不揃いな物が沢山有りました。 日本のスーパーで売られているような、見事にサイズと形が揃った野菜なんて見たこともありません。
流通業者によれば、形やサイズの揃わない野菜や果物を扱うのはとても面倒なんだそうです。 曲がったキュウリはパック詰めが難しく、サイズの違う果物は1個いくらでは売れません。 計り売りにしても、消費者が見かけにこだわるので形の悪いものだけが残ってしまうと言います。
誰の責任でどこに問題がるのか、そんなことは知りませんが、値段を吊り上げ、吊り上げた価格を維持するための言い訳のようにも聞こえます。
漁獲量が制限されている秋刀魚の場合、2、3年前までは網にかかった小型のものは海に捨て、価格維持のために大型のものだけを選んで水揚げをしていたそうです。(水揚げ量=漁獲量という単純計算にはとても大きな問題があると思います。 今年からは燃料代の高騰もあって、そんなことをしている余裕が無くなったそうなんですが、いいことです。)
松茸の値段のからくりで面白い話を聞いたことがあります。 ある有名な松茸の産地では、どんなに豊作の年でも「不作だ。」と言うんだそうです。 松茸が半値になっても私にはあまり関係のないことなんですが、北朝鮮の松茸も本当は豊作だったのかも知れませんね。
それはそれとして、野菜も果物も魚も肉も値段が高すぎます。
我々は北の将軍様じゃないんだから、多少の見かけの悪さは我慢しますから、とにかく安くして欲しいものです。
どこかに大きな矛盾があるような気がしてなりません。 クール宅急便は好きだけどね。

関係ないけど、昼のテレビで東京の質屋の団体が質流れブランド品の大放出バーゲンセールってのをやっていて、大盛況だなんてことを言ってました。 質流れのルイ・ヴィトンやシャネルでも、持ち歩いていて見栄やプライドが満足するもんなんだろうか?
「すご〜い! バーキンじゃない?」
「そう、質流れで安く買ったの。」
なんて会話は有り得ないんだろうけどね。
ま、質流れでもエルメスはエルメスってことなんでしょうね。 だったら、曲がったキュウリでもキュウリでしょ?