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2006/11/27: "本マグロが消えても困らない。"
本マグロが絶滅危惧種になっているとか。
で、日本が輸入している本マグロとミナミマグロは、世界の漁獲量のそれぞれ50%以上なんだそうです。
私はもう何年もの間、本マグロはもちろんミナミマグロでさえも口にしたことがありません。 それで、何か不都合があったかと言えば、別にこれと言って思い当たるような不都合はありませんでした。
テレビでも新聞でも、さも重大事でもあるかのようにマグロ漁獲枠の削減問題を騒いでいるけど、マグロの値段が現在の100倍になったとしても、私としては少しも困らないと思います。 今だってすでに十分に高価で、とても買って食う気にはなれません。
鮨ネタからマグロが消えても、私は困りません。 鮨そのものを食う機会がほとんど無いんですから。
鯨猟が禁止されたときにも、多分大騒ぎだったのでしょうが、日本国民の大多数にはさしたる影響も無くて、栄養失調になったり、生活苦に陥ったり、日本経済が不景気になったりということも無かったようです。
マグロだって似たようものじゃないでしょうか?
鮨屋だってマグロがネタから消えたからと言って、それが原因で倒産するとも思えません。
鮨業界に詳しい友人の話では、手で握っている鮨屋は回転鮨屋に食われ、回転鮨屋は設備投資が大き過ぎて資金を回収出来ず、業界そのものが構造不況に陥ってるんだそうです。 鮨屋の経営とマグロの値段は関係が無さそうです。
マグロ漁に頼っている遠洋漁業の会社や漁師には影響があるんでしょうけど、それだって今まで無制限に捕り過ぎてきたことが原因なんでしょうから、ま、仕方のないことでしょう。
数の子だって私が子供の頃は貧乏人の食物だったし、我が家でも干し数の子を10kg、20kg単位で買っていて、米の研ぎ汁で戻した数の子を大きな瓶で醤油漬けにしたものをオヤツ代わりに食べていました。 それがある時期からとんでもなく高価な食材になってしまって、それ以来干し数の子なんて口にしたことがありません。
で、干し数の子が食えないために我が家の家族が路頭に迷ったかと言うと、そんなことも無かったんですね。
断頭台に消えた某国の王妃は、「パンが無かったらお菓子を食えばいい。」と仰ったそうだけど、お菓子が無くなったらパンを食えば、なんとかなるんじゃないですかね。