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2007/03/11: "ラッセル、ときどき釣り"
朝起きた頃には雨だったのにすぐ雪になり、時おり猛烈に吹雪いています。 さらには地吹雪まで加わって視界ゼロになることもあります。
そんな中でも飼い犬は情け容赦も無く散歩に連れて行けと騒ぎます。 こんな日には例え5分の外出でもゴアテックスの上下の雨具、防寒靴、防水の手袋と身支度が大変なんです。
川を見れば腰までの雪をラッセルしながら歩いている人たちが居て、どうやら釣をしているらしい。 風情ありますねえ。
何もこんな悪天候の中、わざわざ川まで入って釣りなんてしなくても・・・と思うのは釣という遊びを知らない人です。
釣りだけじゃないんでしょうけどね。
冬山に登る人、岩登りをする人、ギャンブルにのめり込む人、オーディオに狂う人、ブランド品にはまる人、異性とのお付き合いに溺れる人・・・金をつぎ込むだけじゃなくて命までつぎ込んじゃったりするんですから、不思議な世界です。
いずれにしても、趣味の世界と言うのは傍から見ればかなり異常な世界な訳で、「そこそこに・・・」などというレベルではまだまだ趣味とは言えません。
いっぱしの趣味人などと呼ばれるには仕事を捨て、家族を捨て、衣食住の費用さえもつぎ込むくらいにならなくちゃいけませんね。 世間から変人、奇人扱いをされるようになり、家族や親類縁者からも見放されて初めて一人前になる訳です。
そういう意味では、吹雪の寒河江川なんて1月、2月の島牧に比べればまだまだ序の口です。 凍りついたラインやガイドのツララを海水で解かしながらの釣りなんて、なんとも言えない風情があって、しかもこれがボーズだったりすると趣はさらに深まったりもします。 (もっとも、今日、寒河江川に入っていた人たちは北海道の島牧でボーズを食らっての帰りだったかもしれません。)
ま、私の場合はやることなすことの全てが中途半端なものですから、趣味人にもなれず、いまだに奇人とも変人とも呼ばれず、ぶつくさ言いながらも犬の散歩に付き合ったりしている訳です。