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2004/06/08: "灰が売れる"

農村で育った人間にとって、灰が商品価値を持つなどということはかなり異様なことなんですが、考えて見れば今の生活の中で灰を入手するってことは都会だけじゃなく農村地帯でも難しくなっているのかも知れません。
我が家の薪ストーブから出た灰がひっぱりだこです。

大井沢の特産品直売所ではワラビのアク抜き用にと大量に買って行く人も居たり、近所の皆さんからも欲しがられたりで、我が家の灰はすっかり消えてしまいました。(自家用の分は残っているんだろうか?)
一冬に焚く薪の量は12〜13トンと言ったところで、灰の量は50〜60kgでしょうか。
ストーブで燃やすのは薪用のナラ、ブナ、カエデ、桜などだけで、紙やごみ類は一切ストーブに入れません。 村の人たちは「だから柳沼さんとこの灰は安心なんだ。」と言います。

今はもう囲炉裏も全く姿を消していますし、薪や枯れ枝で風呂を沸かすことも無くなりました。 カマドは全てガスレンジに替わり、暖房も灯油かガスが主体です。 薪ストーブを使っていても廃材などを燃料にしたり、紙くずやゴミを燃やすこともあります。
昔のように藁や木だけを燃やして灰を作る場が無くなっているんですね。 それに、山形県でも屋外での焚き火が大気汚染につながるとのことで禁止されていますし、益々灰の入手が難しくなっているようです。
しかし、東京から越してきた家の灰が最も純粋で安全だというのも、どこか皮肉な感じがしてなりません。  その上、それが売れるとは・・・。
今日も、「灰が無くなったから持ってきてくれ。」との電話があって、妻が直売所まで届けました。 ふるいにかけて炭くずなどを取り除いた灰が一袋(120g)50円です。 安いと言っていくつも買って行く人がいるんだそうです。
とは言っても、薪代の足しにはなりそうもないなあ。 薪用の木材は1トン1万円以上ですから。