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2006/09/03: "残雪さえも秋"
空気が透明になり、雲の白さも空の青さも、月山に僅かに残る残雪さえも秋の風情です。
今日は大井沢の大運動会。 児童数8人の大井沢小学校は今年度いっぱいで休校(実際には閉校)になるとのことで、大井沢小学校としても最後の運動会です。
私が大井沢に移住しようか・・・と思うようになったきっかけは、ここの子供たちと朝の挨拶を交わしたことが第一番の要因です。
川で釣をする人間は、どこに行ってもあまり歓迎されません。 それなのに、大井沢の子供たちは登校の時に会った私に対して次々に「お早うございます。」と声をかけて通り過ぎました。
ロッドにラインを通しながら、私は魚のことに気を取られていて子供たちの挨拶に気付きませんでした。 3度目くらいの「お早うございます。」でやっと気が付き、子供たちに挨拶を返しながら、「もしかしたら、ここに住めるかも知れない。」と思いました。
その頃の子供たちも今では皆高校生になり、高校を卒業し、進学し、就職し、そして大井沢を離れてゆきます。
晴れ渡った秋空がかえって虚しいような、寂しいような・・・。 そんな訳で、秋は感傷の季節でもあります。