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2006/09/12: "田んぼのカルガモ、銚子のサンマ"
早朝からいつものカルガモたちがゾロゾロと出てきて、県道沿いにある吉太郎さんの田んぼに集合しています。
畦道に並んで、首を伸ばしては次々に稲穂をすすって行きます。 すぐそばを何台もの車が通り過ぎるのに、少しも動じる風がありません。 ひとしきり今年の米の出来具合を確かめてから、揃って田んぼの中に姿を消しました。
今朝は8羽のカルガモが吉太郎さんの田んぼに消えて行きましたが、スズメの群れも例年に無く多くて、彼らから受ける稲の被害も馬鹿にならないんじゃないかと思います。
山形に居て、ローカルTVのニュースを見ていると、頻繁に果樹や農作物の出来具合が報道されます。
いつも不思議に思うのは、「今年のサクランボ(桃や林檎も同様ですが)は豪雪にも関わらず、例年以上の出来。」とか「今年の蕎麦は香りも良く、例年並かそれ以上・・・。」などと言ってみたり、あるいは「雹(ひょう)の被害で収穫量は少なめですが味の方はいつもの年よりも上のようです。」などと、無理やりいい話にしようとすることです。 それにも関わらず、天候不順の被害を受けた農作物や果樹に対する農家への補償問題も頻繁に報道されます。
「今年のサクランボは色も味も最低、最悪。」とか「今年の西瓜は少しも甘くない。」とか「今年のダダチャ豆は香りが無くて食えたモンじゃない。」とか「今年のコシヒカリは売り物にならない。」なんて報道は聞いたことがありません。 そんな年だって有ると思うんですがね。 今の農業では、日照りの時には涙を流したり、寒さの夏にはおろおろ歩いたり、なんてことは無いんですかね?
妻の弟から銚子のサンマが届きました。 初物です。
山形県の山奥に居て、今夜は太平洋のサンマの刺身です。 誰が何と言おうと、宅急便はエライ!
30年ほど前までは、漁港の近くでさえも朝に上がったサンマを刺身に出来るのは昼食までで、午後になればもう生では食べられませんでした。 冷蔵技術、輸送技術の進歩はIT業界なみの速さです。