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2006/12/11: "黒淵 12月11日9時・・・日本語が消える"

Kurobuchi1211 (67k image)
黒淵の家々はひっそりと雪の中です。
先日のNHKの取材の折りに、「部落と言う言葉は使わないで下さい。 代わりに集落や村は結構です。」と注意されました。 それまで、私は何も考えずに<黒淵部落>などと言っていました。 この辺のところは、関東から東で育った人間は鈍感なのかも知れません。
(今日の午後、NHKの番組に出演したイーデス・ハンソンは、さすがに大阪育ちだけあって自分が住んでいるところをちゃんと<集落>と言っていました。)

気違い(気狂い)、女中、目くら、つんぼ、びっこ、白痴・・・そして部落までもが使ってはいけない日本語になってしまって、そのうちそんな言葉は辞書からも消え、そして日本人は漱石も藤村も、鴎外も一葉も理解できなくなってしまうんだろうか?
どんな日本語を使うかは個人の知性や良識の問題だろうし、それに言葉を消せば差別や偏見が消えるというものでもないだろうし、<精神薄弱>を<知的障害>などと言い換えても、何かを表面的に誤魔化しているだけのような気がしてなりません。
でも、どうやら<馬鹿>は使ってもいいらしい。 実に喜ばしいことです。