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2002/10/26: "山形の不思議"
山形県でテレビを見ていると、地方局のコマーシャルに金髪碧眼(古い表現ですが)の外人モデルが頻繁に登場します。
地方都市の商店街のコマーシャル、結婚式場のコマーシャル、その他諸々・・・。 山形県には外国人が多いのか(山形出身?の外人としては、ダニエル・カールが有名ですけど。)、山形の人たちは外国人が異様に好きなのか、それとも外国人をコマーシャルで見せられると変に説得されてしまうのか、どうもよく分かりません。
そんな風に、ずっと疑問を持ちながらこの1年を過ごして来たんですが、昨日は極め付きをNHK山形で放送してました。なんと山形のどこかのハローウイン風景なんです。
黒いマントにツバ広のハットをかぶった女性レポーターが登場して、自分は「魔女」だと言うんです。 で、なんでそんな格好をしているかと言えば、「ハローウインだから」なんだそうです。 で、見ているとコテージ風のしゃれた家を訪ね、玄関に出てきた男性に向かって「Trick or Treat?」みたいな事をいいます。 男性がなんと答えたかは定かではないんですがどうやら「Treat!」みたいなことを言って、その女性リポーターにキャンデイを沢山あげるんです。 すると、女性リポーターは「Happy Halloween!」などと叫ぶんです。
その後、番組はカボチャをくり抜いて提灯みたいなものの作り方を放送してましたけど、本当にびっくりしちゃいました。
私は山形県(と言うよりは山形文化)に対してとんでもない誤解をしていたのかもしれません。
山形には私が子供のころに見た日本の原風景のようなものが色濃く残っているようと言った印象を受けていたのですが、本当はここは私がこれまで全く体験したことの無い異文化の地域なのではないかなどと思い始めています。
確かに、山形県では私の語学知識では理解できないカタカナ表記が目立ちます。 例えば「クアハウス***」とか「スパ***」とか「JAアグリ」とか「チェリーランド」とか「ケアハウス***」とか・・・私の記憶容量64kbではとても覚えきれないほどの多彩さです。 寒河江のチェリーランドにはトルコ国旗が立ってるし、サッカーチームの名前も「モンテデイオ山形」でユニホームの胸にはひらがなで大きく「はえぬき」ですし・・・。 「はえぬき」は日本語なんだろうか? 「モンテデイオ」との関係は?などと興味が尽きません。(「モンテデイオ」はイタリア語かなんかで、「山ノ神」のことではないか・・・などと家族は言うんですが、サッカーと山ノ神なんて何の関係も無さそうですし。 それとも「神の山」? 「上山温泉」とかけているのかな? 出羽三山のことかな? いや、出羽三山は山伏信仰だから仏教だろうし。 やはり興味深いですね。)
10月31日になったら、我が家にも魔女の格好をした大井沢の子供たちが押し寄せてきて、「Trick or Treat?」なんて言うんだろうか? 「Happy Halloween!」なんて言われちゃったらどうしよう?