[前の記事: "前山"] [新着記事一覧に戻る] [次の記事: "冬へ逆戻り"]
2005/03/24: "原部落 3月24日"
穏やかな日が続いていて、雪も一気に少なくなっています。 雪に埋もれていた原部落の家々も徐々に姿を現し始めました。 それにしても、今年の雪は例年に無く多かったようです。
郵便局からの帰り、兎猟から帰ってきた欣也さんに会いました。
「姿も無い。 オレが行くといつも居なくなる。」とぼやいていました。 先週、兎撃ちに入った人たちは11羽も獲ったとのこと。 いい猟をした話を何度も聞きましたが、欣也さんは今年は運が無いようです。
大井沢の人たちは猟の話が好きです。 それ以上に獲物を食べる話が好きで、兎やアナグマの話になると今にもよだれを流しそうな表情で盛り上がります。 「とにかく兎は旨い。」んだそうです。 そして、それ以上に旨いのがアナグマだそうです。 アナグマの肉は全く癖が無くて柔らかいんだそうですが、あの愛嬌のある姿を思うと食欲が湧きません。
兎は私も子供の頃から食べていたので、あまり抵抗を感じません。 しかし、肉をはずした後の骨を煮込んで作ると言う「ドンガラ汁」はちょっと抵抗がありそうです。 頭骨も一緒に煮るんだそうですが、一つの鍋に兎の頭が2個も3個も入っていたりする情景を想像するとあまりにも豪快すぎるような気がします。 大井沢の人たちは、脳ミソを食べると頭が良くなると言われて、子供の頃には頭骨を金槌で割って食べたと言います。 珍味であったろうとは思うのですが・・・。