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2005/03/27: "「沢納」の帰り"
町内会の「沢納」が終わり、原部落出口の坂まで来たら上島(じょうじま)の山が青く霞んでいます。
二日続けて大雪が降ったかと思えば今日は雨。 体調まで狂ってしまいそうです。
「沢納」(たくのう)は大井沢だけの言葉かもしれません。 ここに越してきて初めて聞きました。
町内会の年度末収支報告会をこう呼びます。 言葉の由来ははっきりしないのですが、「沢山納める」の意味だともいいます。 何を沢山納めるのか・・・多分、昔は年貢だったのではないかと勝手に想像しています。
午後1時から町内会長からの収支報告や質疑応答があり、細々とした費用の清算があり、それが終わればカラオケ付きの宴会に入ります。
大井沢の皆さんは飲ませ上手です。 東京では同席している人に酒を強要したり、されたりということはほとんど経験したことがなかったので、「ささ、どうぞ。」 「ぐっと空けて。」 「もう一杯だけ。」 「少し減らして。」 「ワタシの酒も一杯。」などの集中攻撃に対しては完全に無防備でした。
今日の対抗策はかなり有効で、カラオケに引きずり込まれることもなく、皆さんとも和やかに談笑し、宴会が終われば気分爽やかに周りの風景を楽しみながら帰ることができました。(対抗策は企業秘密です。)
それにしても、大井沢は美しいところです。 少し視線を上げただけで、息を呑むような風景がどこにでもあります。