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2005/03/25: "大井沢のブランチ"
家族が東京に行っていて、当面は一人暮らし。 一人で過ごす注意点は、食事をちゃんと取る事。 後片付けの必要な食器類を増やさないこと。
と言う訳でこんな昼食になるんですが、誰にもあげられない自家製スモークサーモン、娘たちが1ヵ月前に持って来てくれた紀ノ国屋のパン。 シアトルの乾燥サンドウイッチよりはいいかも知れないけど、ベーグルも無ければクリームチーズも無し。 なんだか、むやみにコーンウイスキーが飲みたくなっています。 もちろんそんなものは無し。 (山形ではコーンウイスキーを見たことがありません。)
東北の山村に住みながら、東京での無国籍食生活を維持しようと言う方が変なのでしょう。 でも、40年も慣れ親しんできた食生活を離れるというのはとても難しいことです。
大井沢で出会った新しい食材や料理は、それはそれで美味しいし楽しいのですが、どうしても日常食にはなりません。 ついつい東京での食生活に戻りたがります。
多分、人間にとって最も保守的な感覚は食材と味にあると思います。
石毛直道が以前にアフガニスタンでのフィールド調査に関して書いた文章で、「年齢とともに現地の料理が辛くなり、日本食が食べたくなる。 自分は年齢とともに日本人に戻って行く。」というようなことを言っていました。
私も「日本人に戻っている」ようではあるんですが、時おり、姉が作ってくれたユダヤ料理が無性に食べたくなることがあります。 ベーグルもそうです。 「マッツオ」なんて食い物を知ってますか? ダナブルーを載せるととても美味しい朝食になります。