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2005/07/02: "ルーツの地から届いた鰹は干天の慈雨"

妻の兄が新鮮で大きな常磐沖の鰹を送ってくれました。
発泡スチロールの箱には<中之作漁港>との表示があります。 いわき市の中之作は祖母の故郷です。
夕食は鰹の刺身だけで満腹になり、他には何も食べられませんでした。
Katsuo (136k image)

テレビの朝のニュースで、中之作漁港に上がった鰹を話題にしていました。 「いいなあ。 食べたいねえ。」と妻に話していたら、夜、義兄からの電話で「鰹を送った。」とのこと。 その中之作の魚が届いたので、ちょっと驚きました。
山形の山村に住んでいると、新鮮な生魚の入手には苦労します。 鶴岡や酒田まで車を飛ばせば、その日に上がった新鮮な地魚を買えるのでしょうが、魚のためだけに半日を使うのは面倒すぎて、ついつい我慢してしまいます。 阿寒湖から帰ってからは、冷凍庫の肉類ばかりを食べていました。 妻と二人で魚に対する飢餓状態が続いてところだったので、まさに干天の慈雨です。
鰹は刺身が一番です。 <土佐造り>とか<たたき>などという食べ方もありますが、ニンニク醤油で食べる刺身に限ります。 次は切り身を白焼きにして、熱いうちに生姜醤油に漬け込み、2日か3日置いたものです。 これは長期保存が可能で、熱いご飯と一緒にするとついつい食べ過ぎるので健康には良くありません。
新鮮な鰹をさく取りにして、ニンニク醤油に漬け込み、そのまま冷凍にしても1ヶ月くらいは刺身状態で食べられます。  半解凍のものを刺身状に切って寿司飯に乗せるとちょっと止まらなくなり、これも健康には良くありません。

いつものことながら、日本橋<木屋>の出刃包丁は感動的です。 実に見事な切れ味で、抵抗も無く鰹の背骨を断ち切り、あっさりと兜を二つ割にし、もう3年以上も使っていて、ずいぶん沢山の鰹や鮭、鮟鱇、鰤などをさばいてきたのに刃こぼれも無く、切れ味も変わりません。 1m以上のメジ鮪でも、楽々とさばいてくれます。 (そんな訳ですから、海沿いにお住まいの友人知人、親類縁者の皆様方、安心して大型魚をお送り下さい。 特にメジ鮪などは大歓迎です。 送ってくれた日の翌朝には氷も解けずに届きます。)