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2005/07/23: "金沢<みやむら>のどじょうの蒲焼き"
林さんがわざわざ金沢の<みやむら>から送らせてくれました。
たっぷりの卵を持った天然物のどじょうを背開きにして、細く削った竹串に3、4切れずつ刺してあります。 金沢には、こんなに手間暇がかかって根気の要る仕事を、今でもし続けている店が残っているんですね。 それだけでも感涙モノなのに、味の方はさらに感動的です。
川魚の芳醇な香りと炭火で焦げたかすかな苦味、甘過ぎずさらりとした軽めのタレ、もちろん泥臭さなどは微塵も無く一串を口に入れると止まらなくなります。 合いの手にぬる燗の日本酒でも入れていないと10串だろうが20串だろうが、あっという間に消えてしまいます。
酒はビールでも冷酒でもなく、もちろんスピリッツ類でも焼酎でもなく、いい日本酒のぬる燗です。 至福。
家族とは厳密に串の数を確認しあい、それぞれの皿に公平に取り分けてから食べ始めることになります。 年のせいなのか、住んでいる所のせいなのか、食べる楽しみの比重がだんだん増して来ているようです。