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2007/12/25: "何のための英会話?"
午後3時に日が沈み、6時には向山の稜線から月が顔をだします。 満月だとは気がつきませんでした。
「マイクロソフト オフィス スペシャリスト」の受験者が累計で200万人を突破したとか。
理解できないのは、英会話のお勉強は社会問題になるほど盛んだというのに、これほど普及しているパソコンをパソコンとして、あるいはビジネスツールとして使っている人が予想以上に少ないと言うこと。
何のためにわざわざ英会話学校に通ったり、通信教育を受けたり、高いテキストや教材を買い込んだりしてまで英語での会話を身に着けたがっているんだろう? 誰と会話するつもりなんだか、英語での会話がそんなに頻繁に必要なんだか、それとも単なる教養としての英会話なんだか、その辺のことは分かりませんがどうにも納得が行きません。
Novaの受講生はピーク時には50万人近くも居たそうだけど、その人たちは流暢とは行かないまでも英語でコミュニケーションがとれるまでのレベルにはなったんだろうか? さらに、英語が話せるようになったとしても、いつまでその能力を維持できるんだろうか? 付け焼刃的に身に付けた語学なんて、3日も使わなければ忘れてしまいそうな気もします。
「いつかは役に立つ。」かも知れない・・・程度の話だったら、いつかは使うかも知れないから取ってある段ボール箱と同じですね。
もう一つ気になるのは、英会話を教える教師たちのレベルです。 果たして外国人に英語を教えるための専門的な訓練を受けた人たちが教えているのかどうか、はなはだ疑問です。
昔、女言葉の日本語を話すアメリカ兵に会ったことがあります。 彼はもっぱら日本人のガールフレンドとの会話で日本語を覚えたんだそうです。 出身地がどこか聞きませんでしたが、「Bestest」と言ったアメリカ人も居ました。 (そう言えば、山形弁を売りにしているアメリカ人も居ますね。)
新しく就任したオーストラリアの首相は、反捕鯨の「キャンパイン」を続けると言っています。
ま、それはそれとして、世の多くのサラリーマンたちが我も我もと駅前留学に押しかけ、就学前の子供たちまでもが英会話のお勉強をしている理由と心理と、子供たちの親の動機が理解できずに居ます。
英会話が趣味というなら話は別ですが、日本国内では英会話が必要なビジネスシーンなんてのはほとんど無いでしょうし、ましてや地方に居れば英語圏の人間と会うこともまれだし、散々時間と金を注ぎ込んで身に付けた英語力も使う機会もないままに雨散霧消ということになりかねません。
とは言っても、やっぱし英語が話せりゃカッコいい? そうかなあ・・・。
あまりカッコは良くないかも知れないけど、ワープロや表計算の方がビジネスマンとしてははるかに重要でしょうね。 英会話が出来なくても仕事の上で困る人なんてごく少数だろうけど、表計算も出来ないサラリーマンてありえないと思いますよ。