[前の記事: "雪の下から・・・"] [新着記事一覧に戻る] [次の記事: "捕らえて見ればイソシギ"]
2009/04/09: "早春の山は花、茸、雪崩"
日当たりのいい南向きの崖で、2、3日前までは蕾だったカタクリがいっせいに花を開いています。
もうすぐ、カタクリの大群落が至る所で見られるようになります。
沢沿いの斜面のキクザキイチゲはまだ半開きのまま。
雪の残る山で真っ先に咲くマルバマンサク。
「まず咲く」が転じて「マンサク」になったと言うんですが、「言海」、「広辞苑」、「日本語源大辞典」のどれにも語源は見当たりません。 地味な花で、茶花としても好まれるとのこと。
マンサク=満作=豊作に通じて、しかも春一番に咲く花ということから縁起のいい花でもあるようです。
多分、エノキダケ。
野生のエノキダケは秋から早春にかけての茸です。 暗いところでモヤシのように育てられた栽培エノキダケとは似ても似つかない、全く別種の茸のような姿をしています。
この季節、夕方に藤の木のそばを通ると、「パチン、パチン」と何かがはじけるような乾いた音がひっきりなしに聞こえてきます。
日中の陽射しで乾燥した藤の実が日が陰ってからはねて、周辺に飛び散っている音です。 中には10mほども飛んでいるものもあります。
前山の急斜面を滑り落ちた雪崩がミズバショウの群生地を埋めていました。
まれにはカモシカが巻き込まれることもあるそうです。 そんなカモシカなのかも知れませんが、前山の崖下では何度か角の折れた頭骸骨や白骨化した背骨などを見ました。