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2009/04/14: "初音聞く・・・Flyfishing Sanctuaryだって?"
これはテラスの前の柳に来たシジュウカラだけど、今朝は初めてウグイスの声を聞きました。
(ウグイスほど声はすれども姿が見えない鳥も珍しいです。 ましてやカメラで捉えるのは至難の業です。)
大井沢でウグイスの初音が聞けるのはいつも4月中旬、カタクリの咲き始めの頃と一緒です。
数日前には小さなザゼンソウを見つけましたが、ミズバショウも場所によってはほんの少しだけ顔を出しています。
そう言えば、「フライフィッシングフェスタ 2009」という釣具メーカー各社のイベントが阿寒湖で開催されるとか。
「阿寒湖をフライフィッシングの聖地に・・・。」などという声も聞こえてきます。
大昔、誰かが「大井沢をフライフィッシングのメッカに・・・。」と言っていたのを聞いた記憶があるけど、結局はメッカどころかバチカンにも大本山にもなっていないような気もしますがねえ。
阿寒湖が聖地だかメッカだかになるのはフライフィッシャーとしては嬉しい限りですけど、誰がその「聖地」なるものを作って、しかもそれを維持管理し続けるための金と時間と労力を提供するんだろう?
例によって掛け声を掛けるのは釣具メーカー、金と労力は地元有志ってことで終わりですかね。
これまで、釣具メーカー、プロの釣り師、釣りジャーナリズムなどの日本の釣り業界は、釣り人口を増やして釣具を売り、釣り雑誌の読者を増やして部数を伸ばすことにはそれなりに熱心だったんだろうけど、肝心の釣り場の拡充にはどれだけの熱意を持っていたんだろうと疑問でもあり、同時に不信感もあります。
ま、釣り業界の人たちは釣り場が無くても、釣る魚が居なくても、釣具が売れて釣り雑誌の部数が伸びればそれで完結しちゃってるんだろうけど、高価な釣具を買って釣り情報誌を読み漁っている連中は釣り場も無ければ魚も居ないんだから、ただひたすら夢想と空想と妄想の中を漂っているだけの「アームチェア・フィッシャーマン」で一生を終わっちゃう訳ですかね。
もっとも、魚が居なくても水さえ有れば、高価な釣具を引っ下げ、ブランド物のウエアを身に着けて流れに立ち込み、「釣れなくっても釣りは釣り。」などと言って満足するという遊びもあるんでしょうけどね。
ましてやフライフィッシングなどという釣りは、ロングキャストときれいなループでその目的の80%は満たしちゃっている訳だし、あとの20%はフライが巻けて(別に巻けなくてもサンスイで買ったフライを自分で巻いたふりをしてもいいし)FoxFireのウェイダーとベストでも着ちゃえば完璧な訳で、魚なんてどうでもいいんですね。
もし万が一誰かが見ているようだったら、根掛りでもさせてティペットを切り、「いやあ、大きかったなあ・・・。」とでも言っていればいんです。
と、まあ、そんな訳だから、釣り業界の人たちはフライフィッシャーをすっかりバカにしていて、掛け声だけの「フライフィッシングの聖地」なんでしょう。 いっそのこと、「阿寒湖をフライフィッシング・イベントの聖地に・・・」とでも言えばいいのに。
もっとも、私が見る限りではナチュラリスト気取りでお調子者の多いフライフィッシャーにもバカにされる要素は多分にありますね。