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2009/04/15: "大井沢の薪ストーブ使用率"
昨日から冷たい雨が降り続いていて日中の気温も上がらず、昼過ぎには薪ストーブに火を入れました。
今月の初旬に「大井沢の元気を作る会」(この会はかなり元気があって面白い集まりですよ。)が大井沢での「暖房・給湯エネルギー資源調査」なるものを行っていて、その調査結果のサマリーを見ると、薪ストーブの使用率は36%(全戸数114、回答戸数100)、要するに大井沢全体では36軒で薪ストーブを使っていることになるんですが、石油ストーブや電気ストーブ、電気こたつなども併用している家も多く、私のところのように薪ストーブだけという家はほんの3、4軒のようです。
一冬に消費する薪の量は、平均で4、5トンというところでしょうか。 それでも、薪の調達にはどの家も困っているようです。
我が家では一冬(11月から翌年の4月末まで)に10トンから12トンの薪を消費します。 森林組合に頼んでいても手配できない年が2度ほどありました。 そんな場合は林業業者から買うことになります。
大井沢では、ほとんどの家で薪ストーブを使っているような印象を持っていたので、36%という数字を見てちょっと意外な感じを受けました。 薪ストーブを使っている家のほとんどは、ストーブを昔、囲炉裏があった場所に置いてあります。 その囲炉裏を昔のままの囲炉裏として薪を焚き、自在鍵を下げているような家は、私が知る限りでは皆無です。
すでに日本の農村からは囲炉裏が姿を消してしまっているのかもしれません。 残っているとしても、それは多分に趣味的要素が強くて、すでに暖房や煮炊きのためのものではなくなっているんだと思います。
当然のことです。 自分の山から薪を切り出すにしても大変な労力と時間が必要だし、森林組合や業者から買えば灯油やガスよりはずっと割高だし、それに切って、割って、積んで、半年以上も乾燥させてなんて、よほどの暇人じゃなきゃ馬鹿馬鹿しくてやってらんないでしょうね。
「化石燃料の消費を減らし、昔のように薪や炭をエネルギー源に活用しよう。」などと気楽に言う人もいるけど、大井沢に暮らしていてさえ薪の調達には苦労するんですから、そんなことはほぼ空想の世界のような気もするけどなあ・・・。
というようなことを考えてみれば、いまだに36%の家で薪ストーブを使っていると言うのは驚異的なことなのかも知れない。