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2009/04/16: "畑を掘り出す。"
家の北側にあるギョウジャニンニクの畑はまだ1m以上の雪の下にあって、雪解けを待っていたのでは食べられるようになるのはいつになるのか分かりません。
妻は5月の連休に来る客たちにご馳走したいと言って、昨日は小雨の中で畑の雪掘りをしていました。
私も知らん顔をしているわけにゆかず、今朝は掘り残されていた畑の半分ほどの雪を片付けました。
雪の下では、すでにギョウジャニンニクの芽が地表に顔を出していたのでびっくりです。
私がギョウジャニンニクを初めて食べたのは岩魚を釣りに行った佐渡島の民宿でした。
もう30年以上も前のことですが、それまでは名前は聞いたことがあっても見たことがありませんでした。 生のまま醤油漬けにしたものでしたが、香り、辛味、甘み、それに醤油の味が絶妙に調和していて、その美味しさにすっかり感激したものです。
翌朝、岩魚を狙って川に入ると、岸に群生している前日のギョウジャニンニクらしいものを見つけました。 折り取って口にしてみると、味も香りも正にギョウジャニンニクです。
途端に岩魚などどうでもよくなって、その朝はギョウジャニンニク採りで終わりました。
当時の佐渡はまだ岩魚も山女も豊富で、50cmを超えるサクラマスも釣れました。 山菜も海の幸も豊富で、すでにトキは居ませんでしたが、まあ、私にとっては天国でしたね。 佐渡の小さな渓流でのサクラマスとのやり取りは今でも鮮明に、強烈に記憶に焼き付いています。
15、6年前、渓流のフライフィッシングを始めたばかりの友人と一緒に佐渡島を訪ねたら、すでに天国は跡形も無く消滅してしまっていてひどくがっかりしたものです。 原因は関越自動車道の完成で関東からのアクセスが容易になったことと、意味も目的も不明の河川改修工事です。
大井沢に来て、本当にしばらくぶりにギョウジャニンニクに再会しました。
ただ、ここのギョウジャニンニクは自生している天然のものではありません。 月山や北海道などから移入したものだそうです。
我が家でも村の人たちから貰った苗を数年前に植えていたのですが、やっと昨年から収穫できるようになりました。
今年は連休に間に合ってくれればいいのですが・・・。