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2002/12/07: "音楽と酒と料理の関係"
テレビのドラマだと、お洒落なフレンチレストランでドラマの主人公が恋人とワインなどを飲みながら食事をしていて、よくヴィヴァルデイの「四季」が流れていたりするんですが、世の中にあんなレストランて存在するんですかね? 少なくとも私の少ない経験では音楽の流れているレストランなんてひとつもありませんでした。 気が付かなかっただけなんだろうか?
実は先日の午後、モーツアルトの40番を聞いているときに、ふと酒でも飲もうかと思ったんですが、どう考えてもモーツアルトの交響曲に合う酒を思いつきません。 じゃあ、他のクラシック音楽で酒が飲めるか、と考えてみてもどうもピンと来るものが無いんですね。
イ・ムジチ、アンネゾフィー・ムッター+カラヤン/ウイーンフィル、ナイジェル・ケネデイ+イギリス室内管弦楽団などの「四季」が手元にあるんですけど、どれを聴いても食欲にはつながりそうにありません。 ナイジェル・ケネデイのやけくそみたいなバイオリンを聞きながら、山形名物の硬い板蕎麦をやっつけるなんてのはアリかもしれませんが。
と考えたら、新蕎麦を手繰りながら「四季」の「秋」や「冬」を聴くのはいいかも知れないなあ・・・などと思い始めています。 ただし、この場合は東京あたりの気取った蕎麦屋じゃなきゃいけないんだろうなあ。
音楽を聴きながら、パイプをくゆらしちゃったり、ブランデイグラスを傾けちゃったり、バーボンをなめてみたり・・・といろんなことをする人も居るようだけど、私個人としてはいまだに酒や料理に合う音楽を見つけられずに居ます。 特にクラシックはダメですね。 大体、まともに飲んで食ってるときは音楽はとても邪魔です。 好きな音楽ほど邪魔です。
要するに、料理を食うのも好き、音楽を聴くのも好き、という事で全く別種の「好きなこと」を同時に楽しむことが出来ないというだけのことなんですが。(ちなみに、蕎麦はあまり好きではありません。)
しかし、酔っ払ってしまってから聴く音楽ならありそうな気がします。 気が滅入っているときなどに、散々飲んだくれて、暗くした部屋でベートーベンの弦楽四重奏などを聴けば結構気分良く落ち込めそうです。
音楽を聴きながら料理を作るのは好きです。