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2005/10/05: "鮭、忠類川、標津、世界自然遺産・・・"
鮭を釣りに、北海道標津町忠類川へ行ってきました。 とても沢山のシロザケ、オショロコマ、ヤマメが釣れました。
それに、あの秋刀魚、鮭、イクラ、貝類、シマエビ、カニ・・・等々の海産物の豊富さ、美味しさには参りました。
標津町、そして道東の海に感謝。
北方領土に暗雲が垂れ込めている訳じゃなくて、朝5時、気温5℃、標津の海岸から見る日の出直前の国後島です。
鮭の定置網を下ろしている漁船の灯りが見えています。
とにかく、16km先に見えるこの島が日本じゃないなんて、やはり納得が行きません。
軍艦マーチに乗って朝日が昇る。 「北方領土、カエセーッ!」
それはそれとして、忠類川で大きな鮭を釣りました。 1日に2時間前後、3日ほど川に通ったのですが、釣った魚の数は覚えていません。 15〜6匹までは数えていたのですが・・・。
これはメスのシロザケです。 皆、紫色が好きです。
カラフトマスの雌。 今回は写真の魚を含めて3匹だけ。 今年はカラフトマスの少ない年なんだそうですが、シーズンの終わりも近いのにきれいな魚でした。 このお嬢さんも紫のフライが好きです。
シロザケの大きなオスに広げられた#6のフック。 10分ほどのファイト中に、突然、フライが私に向かって飛んできました。 瞬間、クビをすくめ、ロッドを上げて難を逃れました。 逃がした魚は大きい・・・って、ホントに大きかったんです。 イルカじゃないか、と思ったほどです。
川沿いの小さな沢では、沢山の鮭たちが子孫を残そうと必死です。
この沢のすぐそばで、眞柄さんと横井さんは強烈な<多摩動物園の猛獣の檻>の様な臭いを嗅いだそうです。 その30分後、ここから100mも離れていないところでヒグマに唸り声を上げられた釣り人が居ました。 幸い、事故にはなりませんでしたが。
お昼は標津<武田>のホタテのカレー。 妙に美味しかったです。
で、羅臼に行ったら食堂<純の番屋>にはこんな看板が出てました。
道の駅には<世界遺産知床まんじゅう>も<世界遺産知床せんべ>も<世界遺産知床Tシャツ>も無くて、横井さんはひどくガッカリしていました。 Tシャツは我慢できるにしても、饅頭と煎餅は世界遺産の必須アイテムです。 <定食>じゃお土産になりません。(ところで、<世界遺産記念定食>がどんな料理なのか、残念ながら食っていません。 樋口さんか大橋さん、こんど確かめてきて下さい。 羅臼の道の駅のはす向かい、<純の番屋>で食えます。)
標津のヤマメ。 藤本さんの愛犬、紀州犬のダイスケくんとヤマメ、オショロコマを釣りに行きました。 際限なく釣れます。 フライが浮いていれば釣れます。 とにかく釣れます。 人が入っていない自然の豊饒さをつくづくと感じます。
オショロコマ。 川の宝石です。
と言う訳で、藤本さんちのオフィス入り口にあった看板。 北の大地を是非とも守っていただきたいものです。
風間深志さんの誕生日に、丸徳水産のキンちゃん(と風間さんも藤本さんも呼ぶんです。)から届いた今が旬の花咲ガニ。 大変結構なお味でございました。
標津川温泉ホテル川畑の露天風呂。 ノンビリします。
世界自然遺産知床の主峰<羅臼岳>。 圧倒的なヴォリューム感です。
そう言えば、知床半島が世界遺産に指定されたために、道東を目指す個人旅行客は受難の時代を迎えているようです。 大手旅行会社による世界遺産ツアーで、釧路、中標津などの羽田−道東便はどれも満席。 個人の釣り客などが航空券を取るのはとても難しくなっています。 世界遺産に指定されたからと言って、知床は昔のままだし、これからだって無くなる訳でもないでしょうし、何も今年じゃなければ見られない訳でもないだろうし、我も我も・・・と押しかけなくてもいいんじゃないかとは思うんですが。 今年は知床ツアーのキャンセルがほとんど無くて、予約を取りすぎた旅行会社の担当者がパニックになって失踪してしまった・・・なんて話まで聞きました。 可哀そうじゃありませんか。