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2006/04/21: "雨、雪解け、いらだたしい高校同窓会"
昨日、今日と雨が雪に変わったり、また小雨になったりで前田さんに倒してもらった唐松の処理が思うように進みません。 小鳥たちは切り倒された唐松がすっかり気に入ったらしく、カワラヒワ(上の写真)やホオジロ、スズメの群れ、ノビタキなどがひっきりなしにやって来ては雪の上の何かをついばんでいます。
外での作業を諦めて、家の中からバードウォッチングでもと思い、NikonD1を三脚に据え付けて野鳥の来襲を待っているのですがこちらの希望通りには来てくれません。
2m近い残雪もこの数日で一気に解け、1.5mを下回りました。 雪の壁が低くなり、雪代で増水した川の音が家の中まで響いて来ています。
雨の合間の薄日の下で、障子ガ岳の急斜面が光っていました。
もう何十年も前に卒業した高校の同窓会から東京の旧住所宛てに送られてくる会報や年会費、寄付金などの振込み用紙が大井沢まで転送されてきます。
私が卒業したのは福島県の田舎町の古い高校です。 単に古いと言うだけなのに、名門、エリート、歴史、伝統、東大合格率・・・教師連中も生徒たちも、そして卒業生や父兄までもがそんなことばかりにこだわっているような高校で、落ちこぼれだった私にとっては腹立たしくて馬鹿馬鹿しくて、卒業してからも嫌悪感だけが残りました。
私は同窓会会員になったつもりなど全く無いのですが、私の旧住所や電話番号は同窓会からの問い合わせに対して実家の兄が何の気なしに答えてしまったことで同窓会名簿とやらに載ってしまったようです。 放置して置いても実害らしい実害は無いのですが、会報や振込用紙が転送されてくるたびに不愉快になっています。
東京に居る頃は、夜中に不動産購入の勧誘や選挙応援の依頼電話があったり、ひどい場合は同窓会名簿を手に自宅まで直接訪ねて来るバカまで居ました。
玄関の呼び鈴が鳴るので応対に出てみると、見ず知らずの男が立っていて
「これはこれは、柳沼先輩でいらっしゃいますか?」
なんてことを言います。
私:「はあ? どちらさんでしょう?」
男:「私、アサカ高校の卒業生で何某と言います。」
私:「何の御用でしょうか?」
男:「この度の衆議院選挙では是非ともナントカ党の〇×候補をご支援いただきたくお願いに上がりました。」
私:「いや、ナントカ党は嫌いですから。」
男:「そこはそれ、同窓生のよしみで、何とか・・・。」
てなやり取りが何度もありました。
参議院選挙だったり、都議会だったり、区議会だったりの度に似たようなことが繰り返されました。 しつこい不動産の勧誘もしょっちゅうでした。 いつも相手は「同窓のよしみで。」と言います。
<同窓生のよしみ>? 何だ、それ?
一世紀近くも同窓会を維持し、同窓会名簿を改訂し続け、会報を発行し、会費を請求し続ける情熱とエネルギーとモチベーションと動機付けの源がどの辺りに在るのかがとても不思議で、理解できずにいます。
同窓会なるものを維持し、会員名簿を改訂し続けることによって何らかの利益を得ている連中が居るに違いありません。 その<利益を得ている連中>の代表は多分、県会議員や代議士に立候補するような連中で、その連中を当選させることによって何らかのおこぼれに預かろうとしている連中もそれに含まれているような気がしてなりません。
同窓会名簿を使って売れ残りのマンションを売ろうとしているヤツも居たり、単純に母校を懐かしがっていたりする人も居るんだろうけど、ま、それはそれでいいとしても私の住所氏名や電話番号はリストから削除して貰いたいものです。
と言う訳で、削除の手続きをしようと思ったことも何度かあるのですが、これが結構面倒で億劫なんです。 でも、今回は済ませてしまいます。