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2008/05/08: "寒い雨の日は本でも読んで"
小雨。 気温が上がらず肌寒い天気です。
初夏のような気候に釣られてすっかり薄着になってしまっているので家の中に居ても寒く、朝からストーブを焚いています。
庭先のタラの芽も今日の成長は一回休み、と言ったところです。
こんな日には活字の拾い読みが一番です。
窓際のソファで、読むともなく「暮らしの手帖」をめくり、別に興味を引くような記事も無くて、届いたばかりのカタログハウスの「通販生活」を開いてみたら落合恵子と三谷幸喜の対談がちょっと面白かった程度で、これもつまらなくて、ふと丸谷才一の例によって訳の分からないタイトルの本を読み始めたんですが、やっぱりこれは面白い。 ついつい釣られて、「週刊図書館」などという書評本を3冊まとめてamazon.co.jpに発注しそうになりました。 幸いなことに新品は入手困難な上に、その新品は1冊4,000円以上もすると言うことなので、心置きなく諦めることができました。 基本的に、私には中古の本を買うと言う趣味がありません。
ところで、丸谷才一の書評の最大の欠点は、彼が取り上げる本はどれもこれもがひどく面白そうで、ついつい買いたくなったり買ってしまったりすることですね。 藤沢周平の「用心棒日月抄」どという本に興味を持ったのも彼と山崎正和の対談が引き金だったような気がします。
「暮らしの手帖」と言えば、沢木耕太郎の映画時評が面白くて時おり読んでいたんだけど、残念なことにいつの間にか終わってしまったようです。 映画「たそがれ清兵衛」を評して、「(登場人物の中で)清兵衛だけが何であんなに汚くてむさ苦しいんだろう。」だなんて大笑いしました。