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2008/05/09: "障子ガ岳 5月9日・・・で、マルチ?"
ヒマラヤひだのような純白の雪に覆われていた障子ガ岳も、雪解けが進んで黒いところが目立つようになりました。
そう言えば、山に残る雪の形を「代掻き馬」とか「種まき兎」などと呼んで、その形が現れる時期を農作業の目安にしていた地方もあるそうだけど、温暖化が進んでいると言われる今の時代でもその季節感は同じなんだろうか?
代掻き馬や種まき兎が現れる時期には田んぼの代掻きをして、野菜の種を蒔くということに変わりはないんだろうか?
もっとも今はビニールを張って苗代を作ったり、畑の畝に黒いビニールのマルチング材を敷いて地面の温度を上げたりして、無理やり季節を早めているような感も無きにしもあらず・・・ってとこですけどね。
大井沢に来て、畑の畝に敷き詰める黒いビニールの名称が「マルチ」だということを初めて知りました。 ホームセンターなどでの商品名も「マルチ」です。
なぜ黒いビニールが「マルチ」なのか、ず〜っと疑問のままで居たのですが、先日NHKの園芸番組を見ていてやっと意味が分かりました。 NHKの番組では植木の根元をカバーして乾燥を防ぐための木屑の様なものを「マルチング材」と呼んでいました。
MultiでもなければMalti、あるいはMarchでもなくてMulch、つまり園芸用語で庭木などの根元をカバーするための湿った敷き藁や枯葉、木の皮などのことを指していたんですね。
こんな場合は、WikipediaよりもCOD(The Concise Oxford Dictionary)の方がずっと役に立ちます。
そうそう、昨日読んでいた丸谷才一の本に吉田健一の「文学とはつまり本のことである。」という言葉が紹介されていたけど、私もそんな気がしています。 人によっては携帯小説も文学になるのかも知れないけれど、紙媒体が持っている独特の感触ってのが好きです。