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2002/12/14: "しばらくぶりに朝日"
今朝は本当にしばらくぶりに山の稜線から太陽が昇ってくるのを見ました。
大井沢は谷あいの集落なので、今の季節、外が白み始めるのは朝6時ごろで太陽が稜線から顔を出すのは9時近くになります。 午後3時には西の稜線に姿を消し、晴れている日でも5時には暗くなります。
午前中は太陽の光が雪に反射して、外を歩き回っていると雪目になりそうでした。
今朝も5時半過ぎに除雪車の音で目が覚めたのですが、大急ぎで玄関から朝刊を取り、またベッドにもぐりこんでしまいました。 新聞を読み終わって、やっと起き出したのが7時。 室内温度は6℃、外はマイナス3℃でした。
8時ころから裏山の頂上付近が朝日に輝き始め、太陽の光に照らされる範囲が徐々に広がって来ます。 その光の範囲が我が家に届くまでの1時間をジリジリしながら待ちつづけます。
昨日の夕方に家の周りの雪かきをしておいたので、今朝は玄関先に薄っすらと積もった雪を処理するだけで済みました。
娘と二人で雪に埋もれた畑から取り残した大根を掘り起こし、1階の北側の窓に雪囲いを取り付けました。
これで、この冬のためにすることは全て終わりです。
1mの雪のしから出てきた大根は、かなり小ぶりでしたが葉も青々としていて予想外の元気さでした。 また、しばらくは新鮮な大根を楽しめそうです。
午後、実家から送られてきたコシヒカリの玄米を精米するために寒河江近くまで行ってきました。 さすがにどこも一面の雪でしたが、道路が乾いていることに驚かされます。
東京では見たことのない「無人コイン精米機」が、この辺りでは国道沿いに点々とあります。 農家が自家消費用の米を精米するために利用すのでしょう。 東京では精米済みの米ばかりを送ってもらっていましたが、今年の新米は玄米で送ってもらっていて、今回で2度目の「コイン精米」です。 100円で10kgの玄米を精米できます。 とても簡単で意外に楽しいのですが、我が家から一番近い精米機でも20km先にあります。 大井沢の農家はどうしているんでしょう?
速雄さんが屋根に上がって雪下ろしをしています。 屋根の雪も50cmほどにはなっているようです。 屋根から落とした雪もそのつど処理をしなければなりません。 来年の4月までこのような「雪いじり」が続きます。
勉さんのお宅の軒には細い氷柱が内側に向かって何重にも下がっていて、まるでジョーズの牙のようです。 そばを通って見上げる度に恐怖感を覚えるのですが、今日は娘と二人で見物に出かけてしまいました。 太陽の光に輝きながらもやっぱり巨大鮫の牙のようでした。
屋根からずり落ちて垂れ下がっている雪の内側には、トタン板の溝の模様がくっきりと残っていて、焼き型の模様がついたマドレーヌを思わせます。
冬、雪の中を歩き回っていると面白いことがそこここにあって、家に帰るのを忘れます。
それにしても、動物の姿も足跡も全く見ません。