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2005/03/20: "白餅を搗く(2)"
作業開始から2時間半。 やっと白餅の完成です。
これは白砂糖と豆の入ったスタンダード版。 今回は黒砂糖入りも作りました。
白餅は市販の米粉では不味くて食えないといいます。
豆は茹でてありますが、それ以外は一切火を通しません。 古来の姿そのままの粢(しとぎ)です。 それだけに粉の新鮮さが重要な味の要素になっています。
篩にかけた粉はひんやりとしていて、それだけでもかすかな米の香りと爽やかな甘みが口に広がります。
表面だけをさっと焼いても美味しいとのことですが、まだ試したことはありません。
篩に残った米(これもかなり細かくはなっているのですが)は、水で練って焼いて食べるんだそうです。
白餅は寒い季節の食べ物です。 昔は夏にも作ったことがあるそうですが、今では冬だけで、しかもどの家でも、と言う訳ではありません。 若い人たちはあまり喜びません。
以前は、子供はもちろんのこと大人にとってもとても楽しみで、何やかやと理由を作っては頻繁に白餅搗きをしていたそうです。