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2006/05/14: "足乳根の・・・母の日"
ま、山形県人のはしくれとしては、彼の偉大な歌人斉藤茂吉先生の
「のど赤き玄鳥ふたつ屋梁にゐて足乳根の母は死にたまふなり」
などという歌は別にGoogleで検索しなくてもスラスラと出てきてしまう訳ではあります。
今日はどう言う訳か、誰が決めたのか、<母の日>なんだそうです。
で、今日はカーネーションがひどく値上がりのする日なんだそうです。
で、<ヤマザワ>のチラシを見れば、母の日なんだから鮨食って、刺身食って、ローストビーフやステーキも食って、おしゃれな酒も飲んじゃいましょうよ・・・と言うとんでもない提案があるんですね。
正月はおせち料理、節分には恵方巻、バレンタインデーにはチョコレート、クリスマスにはプレゼントやケーキ・・・やれ桃の節句だ、こどもの日だと商売のネタにならないイベントは無いわけで、ふと思ってみれば宗教行事だろうが何だろうが行事と名の付くものは全て商売のために存在しているような感があります。
母の日だからと言って、何も母親の日ごろの恩を思って感謝する必要なんてことは全く無くて、高いカーネーションを自分の部屋に飾って、鮨食って、ステーキ食って、スーパーの売り上げに貢献すればそれでいいんです。 母親はと言えばスーパーのレジでパートをしてるんですから、母の日の諸々くらいは母の働いているスーパーでちゃんと買ってあげなきゃいけません。 ついでに孫のために何かを買わせてあげたり、パートで溜め込んだへそくりから小遣いをせびってあげたりしてこそ母の日の孝行というものです。
ところで、玄鳥を読める人なんてずいぶん少なくなってるんでしょうね。 MSIMEは<たらちね>でさえ変換出来ませんしね。
我が足乳根の母は、かなり前にこの世を去りましたが、ツバメのことを<つばくら>と呼んでいた様な記憶があります。
もしかしたら、<つばくら>と言っていたのは母ではなくて近所のオバサンだったかも知れません。
我が家の車庫もツバメのペアが頻繁に出入りしていて、どうやら住宅建設を企てているらしいのですが、今のところは無事です。 季節が良くなって、居間の戸を開け放ったりすると、たちまち<のど赤き玄鳥>やら<こし白き岩つばめ>やらが二つと言わず三つも四つも家の中に入ってきて梁に居たりします。