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2006/05/30: "シドケ、ワラビ、我が家の木灰はブランド品"
晟子さんにいただいたシドケ(モミジガサ)、晟子さんのお姉さんにいただいたワラビ。
シドケは妻が好きで、彼女の子供の頃の思い出にも繋がっているようです。
ワラビは木灰をまぶして熱湯をかけ、一晩置いてアクを抜きます。
我が家の薪ストーブから出る木灰は大井沢でも評判のブランド品です。 欲しがる人が多くて、自家用の灰の確保も難しいほどです。
私の家で薪として使っているのはナラ、ブナ、イタヤカエデなどの広葉樹だけです。 ほとんどはナラです。 紙も廃材も針葉樹も一切燃やしません。 従って、きれいで安全なだけではなく、山菜のアク抜き効果も極めて強い灰なんだそうです。
大井沢には<アク餅>という粽(ちまき)のような食べ物があります。 木灰を水に入れ、その上澄み(アク水)を使ってもち米を浸します。 そのもち米を笹の葉に包んで茹でたのが<アク餅>で、きな粉などを付けて食べるのですが、硬くなりにくく日持ちがするので昔は携帯食としても利用したようです。
アク餅は食品ですから、これを作るには純粋で安全な木灰が必要になります。
最近は大井沢でも灯油の暖房が中心ですし、薪ストーブを使っていても、ついつい紙屑や廃材を燃やしてしまったりもするようです。 それに、一冬に10数トンもの薪を焚く家も少なくなって、木灰の量も減っているのかも知れません。
確かに木灰の威力には驚きます。 アルミ製のバットでワラビのアク抜きをしたら、一晩でバットが黒ずみ、ザラザラになってしまいました。 ガスレンジやレンジフード、換気扇などの掃除には市販のどんな洗剤よりも威力を発揮します。
という訳で、この春も柳沼さんちの木灰は引っ張りだこでした。