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2006/07/04: "湖底に沈んだ集落"
国道112号線から県道27号線に入ってすぐ、砂沢橋の下に寒河江ダムによって沈んだ集落の名残りが見えます。 コンクリート製の橋の欄干も残っています。 これも昔は<砂沢橋>だったのでしょうか。
16年前のダムの完成と同時に二掛、片寄という二つの集落が水没し、住んでいた人たちはそれ以前の1980年頃には移転先を見つけて村を離れたとのことです。
感傷に浸るつもりは毛頭有りませんが、数百年の歴史を持つ集落を離れて新しい環境に移住して行った人たちのその後にはちょっと興味があります。
私が生まれた村でも、新しい工業団地を整備するために農地を手放し、補償金を手にした人たちが居ます。
百姓が農地を手放すと言う事は生活の手段を放棄することにもなります。 先祖代々百姓だった人たちにとってはほとんどの場合、百姓以外の職業は無理です。
いくつもの悲劇がありました。
片寄、二掛を離れた人たちにはそんな悲劇は無かったと思います。
私が大井沢で住んでいる家は、片寄で生まれた棟梁が建ててくれました。