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2006/07/01: "やっぱり大井沢の人たちは凄いと思います。"

DSC06470 (113k image)
草刈り機が壊れてしまって、エンジンがかからなくなってしまいました。
明日(7月2日)は村総出の道路の草刈り作業です。 どうしても草刈り機が必要です。
メーカーに問い合わせたら、修理には早くても1週間はかかるとのことです。 間に合いません。

困って、予備の草刈り機を持ってないかどうかを喜春さんに聞いてみました。
「あることはあるけど、そんなものは簡単に直せるんじゃないの。」とのこと。 昨日の夕方、喜春さんが部品を自宅に持ち帰り、今朝9時には直して持って来てくれました。 本体に取り付けて微調整をして、ハイ、終了!
一発でエンジンが始動しました。

東京で夜な夜な飲んだくれるだけの生活をしていた私は、大井沢に来て見たら何も出来ません。
本当に自己嫌悪で夜も眠れないほど何もできないんです。 チェインソーの目立ても、テレビのアンテナの取り付けも、衛星放送用チューナーのセットアップも、庭先の唐松を切ることも、雪囲いを倒れないように作ることも、ハンドトラクターの修理も、水道の蛇口の交換も、詰まった排水パイプの掃除も、畑の杭をまっすぐに打ち込むことも、飼い犬の躾けさえも出来ません。

大井沢の人たちは何でも出来ます。 ホントに凄いと思います。 スパゲティをアルデンテには茹でられないのに、Polarisのスノーモービルだって自分たちでチューンアップしてしまいます。 チェインソーも農機具も、草刈り機もAV製品さえも直してしまいます。(もっとも時にはエンジンを分解したら組み立て直せなくなってしまった・・・ってなこともあるようですが。) ブルドーザーやショベルカーなどの重機類だって運転できるし、熊も兎も撃てるし、兎のドンガラ汁だって食えるし、イワナなんて半日で50匹も100匹も釣っちゃうし(昔は)、山菜や茸採りそしてそれらの加工と保存の技術も目を見張るばかりです。

考えてみれば、都会の生活では故障した機械を自分で直したり、自分で加工食品を作ったりなどということはほとんど皆無でした。 電気製品や機械類は販売店かメーカーに修理を依頼して終りだったし、野菜の漬物や魚の刺身でさえも買ってきて皿に盛り付けるだけでした。 都会で暮らすということは、人間が持っているはずの本来の能力を退化させることにもつながるのかもしれません。 ニューヨーク育ちの私の義兄はワインのコルクは抜けても、米と麦の区別さえも出来ませんでした。
インターネットにアクセス出来る、自分のホームページを持っている、キーボードがブラインドで打てる、ExcellもWordもPPTさえも使える、ブルーチーズもクサヤも食える、フロインドリーブのパンパーニッケルが好き、スパゲティの茹で方が上手い、フライラインを30ヤードは出せる(ただしダブルハンドで)、モンカゲのスピナーも巻ける、鈴木牧之も大沢在昌も藤沢周平も読んだ事がある・・・なんて人間本来の機能としては別にどうでもいいようなことのように思えてきます。